MIとは、minimal interventionの略語であり、「必要最小限の侵襲」を意味する。
従来の予防拡大や鋳造修復等の外科的・機械的な歯質切削中心の歯科治療から、不可逆的な病巣の最小限の除去、可逆的な病巣の治癒を目指すものである。
これはすなわち、患者への侵襲を可能な限り避け、もしくは縮小し、歯質の保護を基本とした治療を行う概念である。
・先進国において歯科疾患、特にウ蝕の量の減少と軽症化傾向が認められたこと
・ウ蝕研究が進んだことにより、ウ蝕リスクコントロールが可能となったこと
・歯質接着システムの登場とその進歩
・一般人の意識変化(デイケアの質の向上・健康に対する価値観変化)
などが挙げられる。
これらが相互に影響を与え、ウ蝕に対する臨床アプローチは劇的に変化している最中である。
MIが実践できるようになった技術的背景は
・様々な窩洞形態や状況に対応できる歯質接着性材料の登場
・フッ素以外の様々な再石灰化促進成分の開発
・齲窩に対する抗菌剤の貼薬などの内科的処置の実用化
・回転切削機以外のウ蝕治療器材の開発やウ蝕リスク検査手法の普及
などが挙げられる(詳しくは各コンテンツに譲る)。
原文はこちら
1.初期ウ蝕の再石灰化処置
2.脱灰進行と齲窩形成のリスク除去を目的としたウ蝕原因菌の削減処置
3.齲窩形成のあるウ蝕に対する必要最小限の切削処置
4.再修復でない修理的修復処置
5.初発ならびに再発の予防処置
MIDentistryではウ蝕をプロセスとして把握し、その各々のプロセスにおいて適切なMIコンセプトに基づいた処置を行うことを提示している。
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