有髄歯の漂白には、歯科医院で行うオフィスブリーチングと患者が各自で行うホームブリーチングがある。
また、海外では、ドラッグストアやスーパーマーケットにおいて購入することが可能なOTC (Over The Counter Products)市場もかなり成熟してきている(米国では年間2兆円)。
基本的に本邦では、OTCはメジャーではなく、ホワイトニング(有髄歯に対する)といえばオフィスブリーチングとホームブリーチングを指す。それぞれ単独で行うこともあるが、より高い効果達成を目指すためには、双方を組み合わせて処置することも重要である。
有髄歯漂白の適応症は、加齢に伴う歯牙色調の変化、軽度のテトラサイクリン歯(Feiinmanらの分類第1度、第2度)、モンゴロイド特有の歯牙色調への対応などかなり限定されたものになる。
Feinmanらの分頬 (Feinmanら、 1987) | |
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テトラサイクリン歯の色調による分類 | |
第1度 | 淡い黄色、褐色、灰色で歯冠全体が一様に着色されていて、縞模様は見られないもの |
第2度 | 第1度よりも濃く歯冠全体が一様に着色されていて、同様に縞模様は見られないもの |
第3度 | 濃い灰色、青味がかった灰色で縞模様を伴うもの |
第4度 | 着色が強く、縞模様も著明なもの |
参考
保存修復学21、第3版、永末書店
ホワイトニングのマーケッティングステラトジー、医歯薬出版(株)