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臨床はじめの一歩 >> セラミック修復ことはじめ

オールセラミック アウトライン

まず始めに ~総論~

歯科におけるセラミックスの応用
セラミックは審美性に優れ、天然の歯と同レベルの審美性を具備しているため、2世紀以上も前から使用されはじめ19世紀末にはポーセレンジャケットクラウンが実用化された。

しかし、皆さんもご存知の通り「セラミックは硬いけれど衝撃に弱くて割れやすい」という欠点のため修復への応用には限界があり、土台となるフレームを金属で作って強度を補い、その上に表面材としてセラミック(ポーセレンと呼ばれる陶材)を焼き付けるという2層構造の「メタルセラミックス」が1950年代に開発され、現在まで世界で幅広く使われているわけである。

オールセラミックスへの進化
メタルセラミックスに対し、フレームにも表面材にもセラミックを使ったものを「オールセラミックス」と呼ぶ。
近年では工業技術の進歩に伴い、金属を使うことのデメリット
1.光透過性がなく審美性に欠ける 2.金属アレルギーの問題
を解決するため、金属を使わない「オールセラミックス」の補綴物を作成できるようになった。
一般的に、メタルセラミックスにおける金属フレーム部分をセラミックフレームとして作成し、その上に審美性の高いセラミックを塗布焼結し、オールセラミックスが完成する。


オールセラミックスへの課題
歯科における修復で最も重要なことは機能回復と審美性回復である。
オールセラミックスは歯冠修復補綴のパラダイムシフトのきっかけとなる可能性を秘めてはいるものの、比較的新しい技術ということもあり、解決しなければいけない課題も存在する。ただし、本技術は日進月歩のため、以下に示す基本的な課題は、各社解決するのにさほど時間はかからないと考えられる。

1.適用に制限(ブリッジや大臼歯部クラウンなど大きな咬合力の掛かる部分では使うのが難しい)
2.強度確保のためセラミックを厚くしなければならず、歯質削除量が増加する
3.セラミックは、焼き固める際にサイズが縮むので、金属に比べて適合性の維持が難しい

オールセラミッククラウンの利点・欠点

オールセラミッククラウンは、光の反射や透過が非常に天然歯と近似しており、現存の全部被覆冠のうち最も審美性に優れた補綴物である。
また、材料学的にも

・生体親和性が高い
・化学安定性が高い
・吸水性がない

等の理由により、着色・変色しないなど口腔内で経年的変化が少なく安定した物性を有している。

しかし一方で、物性的に荷重下で脆性破壊を起こしやすく、衝撃力、引張強度が弱いという欠点がある(陶器を思い浮かべて頂きたい)ため、陶材焼付鋳造冠(メタルボンド)よりも歴史的には古いにもかかわらず、実際の臨床の場ではなかなか日の目を見ることがなかったのである。
すなわち、審美性と金属の持つ強靭性を兼ね添え、幅広い症例に適応できるメタルボンドのほうが、オールセラミックスクラウンよりも信頼性が高かった。

しかしさまざまな現在、オールセラミッククラウンにおける制作方法、材料の研究や改良が進み、機械的強度は著しく向上したため、審美性はもとより強度の面でも十分信頼性て臨床に使用できるまでになった。
よって、現在ではラミネートベニア、単独冠、さらには1歯欠損ブリッジにも応用されるようになっている。しかし、セラミックの性質を十分に理解したうえで適応症を決定しなければ、その審美性が無に帰してしまうことを十分に理解する必要がある。

【利点】
・審美性に極めて優れている
・生体親和性が高い
・化学的に安定している<
・熱・電気の不良導体である
・吸水性がなく着色、変色しない
・表面性状が滑沢である

【欠点】
・衝撃力、引張強度が弱い
・歯質の削除量が多い
・製作法が複雑で熟練を要する
・ブリッチの支台装置として通常困難
・コストが高い

オールセラミックの適応&禁忌

【オールセラミックの適応症】
・高度な審美性が要求される部位の歯冠修復
・歯冠修復が必要で、金属アレルギーを有する症例
・広範囲齲蝕や外傷による破折歯など、実質欠損がある場合の全部被覆冠
・変色歯、エナメル形成不全歯、形態異常歯など審美性に問題のある症例
・熱、電気の伝導を避けたい症例

【オールセラミックの禁忌症】
・力学的に大きな外力が加わる症例
・支台歯の高さが十分に得られない症例
・歯間の唇舌幅が薄い症例
・前歯部切端咬合症例
・クラスプなどが設置される場合

参考
・月刊 歯科技工別冊 オールセラミックスレストレーション
基礎からわかる材料・技工・臨床(医歯薬出版株式会社)
・歯科臨床のエキスパートを目指して vol.II ボンデッドレストレーション10
オールセラミッククラウン・ブリッジレストレーション(医歯薬出版株式会社)
・現代歯科理工学(医歯薬出版株式会社)

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