窩洞形成はラウンドエンドのバーやダイヤモンドポイントで行う。それは、丸い線角は歯質の強度を高めコンポジットレジンを充填しやすくしてくれるからである。
アマルガム充填とは対照的に、充填はオーバーフィリングにならないように解剖学的形態に近づけていく。多数色や不透明色を持つコンポジットレジンを用いるときは、各々のレイヤーの厚みを管理することは、レイヤリングテクニック成功の鍵である。
シェードは治療に入る前、ラバーダムをかける前に合わせておく。大切なことは、歯の乾燥を防ぐことである。それは、歯が乾燥すると湿っている場合に比べて明るくみえるためである。小さなレジンのサンプルを歯に乗せてシェードを合わせることも難しい症例では有効である。(図13参照)
エッチング直前まで歯は乾燥させない。歯の湿潤を保つことはボンディング材と象牙質の接着性を最大限に高め、また施術後の歯髄刺激を最小限に抑える。もちろんシェードは天然歯の自然な色調により近づけることができる。変色していない歯を修復する際にも術前にシェードを合わせることが重要で、そうすることによって最適な色をすぐにイメージすることが出来る。
(注)当解説は、レジンボンディングシステムとして"ウェットボンディングシステム(etch and rinse system)"の使用を前提としていることにご注意ください。
拡大鏡を用いることは、3、4色を用いるレイヤリングテクニックにおいて重要なポイントである。拡大鏡を使用している術者にはこの話をする必要はないが、中には使用していなかったり要らないと思ったりする術者もいる。昔のヘッドサイズでテニスやゴルフをしたい人がいるだろうか?拡大鏡を用いることで普段複雑だと感じていることがそうではなくなるのである。
訳者:北海道大学大学院歯学研究科 第一保存
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