以上、カプセルタイプの商品に関するメリットを記したが、粉液やペーストタイプに完全に取って代わるものであるとも言い切れないケースもある。本コンテンツではそのようなケースについて簡単に示す。
なんといっても“見かけ上のコスト”(1回あたりのセメントコスト)が安いことである。
ただし、
●手練和に関わる“見えないコスト”と
●ミキシングシステムの“見えない利益”
を鑑みると、その競争力は意味がないと考える。
なんといっても、術者の思い通りの量のセメントを練和できることに尽きる。練和するセメント量が多くなると、粉液練和においては不便を感じることがあるが、ペーストタイプであれば問題なく練和できる。
多数歯に対する補綴を行う場合には、ペーストタイプのセメントが活躍する。ただし、ペースト練和において注意しなければならないことは、十分に混和できているか注意しながら練和する必要がある。
カプセルタイプを導入したからといって、粉液タイプのセメントが必要なくなるというわけではないことはご理解いただきたい。
当クリニックのセメント選択ポリシーは・・・
1:各症例に対し最も適した種類のセメントを決定する
2:その種類のセメントにカプセルタイプはあるか
3:2で「ある」場合、カプセルタイプで対応できる症例か
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