・受精直後から胎齢14日までは胎児の抵抗性はむしろ強い。影響があるとしたら流産する。
・受精後15〜55日の器官形成期は胎児の薬剤に対する感受性は強い。最も奇形の発生しやすい時期である。
・妊娠末期に薬剤を投与した場合には胎児移行し、組織内に残留あるいは蓄積して、出生後異常な症状が発現することがある。
【理由】
腎・肝臓機能が未発達のため、薬剤の血中濃度が上昇し、副作用を発現する値まで達するから。中枢神経系、生殖器、感覚器等が影響を受けやすい。発育遅延、機能障害、発癌等が問題になる。
・非ステロイド系消炎鎮痛剤は胎児の動脈管に対する収縮作用が妊娠末期に強く現われるため妊娠後期に注意が必要。
・できれば疼痛時の頓服として1日1〜2回投与するのが、より安全である。
・フルルビプロフェン、インドメタシンなどの動脈管収縮作用の高度の薬剤は妊娠中の服用は避けたほうが良い。
・副腎皮質ステロイドと消炎鎮痛薬の併用は動脈管収縮作用を増強するためきわめて危険であり、避けるべきである。
・投与する時はもちろん安易に投与するようなことは避け、治療上の有益性が危険性を上回る時のみ投与し、効果が高く、安全なものを選ぶ。
・テトラサイクリン、ストレプトマイシン、カナマイシン、クロラムフェニコール、サルファ剤などは胎児・新生児に対して障害があると報告されている。
・テトラサイクリンの変色歯、ニューキノロン系の催奇形性
・妊娠中比較的危険の少ない薬剤はペニシリン系、セフェム系、エリスロマイシン等のマクロライド系である。
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