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高齢者・有病者 >> 口腔ケア

粘膜のケアについて その2(ケア順序) ― ケアスタッフ情報 ―

概要

ここでは一般的な粘膜ケアの手順を紹介します。口腔乾燥が激しい方や嘔吐反射を引き起こしやすい方に対するケアは別のコンテンツで解説します。
粘膜ケアのポイントは、そのような自浄作用が低下した方々の粘膜衛生状態をできる限り正常に保つことなのです。高度な口腔乾燥がある方に対するケアや嘔吐反射がおきやすい方に対する方のケアは別コンテンツに譲ります。ここでは、一般的なケア手順をご紹介します。

具体例

左の二つの写真をご覧ください。これは私達が一般的に粘膜ケアを行う順序を示しております。基本的にどこからケアを始めていただいても結構ですが、ケア残しがないよう注意しましょう。歯茎周りの粘膜ケアの際注意することは、頬や唇と歯茎の間(左写真のA、C)と歯茎と舌や口蓋の間(左写真のB)を分けてケアすることです。

頬や唇と歯茎の間

①左上の頬と歯茎の間の粘膜ケア
②上唇と歯茎の間の粘膜ケア
③右上の頬と歯茎の粘膜ケア
④右下の頬と歯茎の粘膜ケア
⑤下唇と歯茎の間の粘膜ケア
⑥左下の頬と歯茎の粘膜ケア


舌と口蓋

⑦舌ケア
⑧口蓋ケア

口蓋や舌と歯茎の間の粘膜ケア

①~⑤となります。

考察

要介護高齢者や有病者は

  • 多剤服用等のため口腔乾燥状態
  • 不適合な入れ歯の使用
  • 食事形態が軟食傾向
  • 口腔内の運動麻痺による口腔機能低下
  • 睡眠時間が不規則
  • 発音や構音機能の低下
  • 嚥下障害
  • 薬剤の口腔内残留
  • ADLの低下

等のため、口腔内粘膜の自浄作用が低下します。口腔粘膜は、異物が消化器官や呼吸器官に進入する最初の防御壁となります。また、粘膜がなんらかな障害(乾燥や義歯による刺激)を受けると疼痛や口腔内の異物感、不快感等により摂食・嚥下機能が低下するリスクが増加します。
口腔粘膜を清潔に保つことにより、何らかの粘膜障害があっても、それほど問題となることなく初期段階のうちに治癒に向かわせる可能性が高まります(局所感染のリスク低下:口腔粘膜が汚れた状態にあると、義歯や歯ブラシでできた“ちょっとした傷”からも局所感染が引き起こされ、義歯の痛みや口腔内の不定愁訴に発展する可能性が高くなります)。実際、私達の臨床例においても、口腔ケアが適切に導入実施されている施設や在宅における義歯不適合に関する愁訴は、ケアが実施されていない施設よりも圧倒的に少ないと感じます(口腔ケア管理時に義歯による傷を発見することはありますが、ほとんどのケースで痛みなく治癒していきます)。
例えるならば、切り傷の周囲を清潔に保つか、細菌まみれの泥を塗るか・・・それが口腔粘膜においても同じことがいえるのです。

何らかの感染予防対策として粘膜ケアを強化しなければならない場合は、コンクールやイソジン等を使用(化学的口腔ケア)しますが、日常ケアとして行う場合は、とくに薬剤は使用しません。私達は、爽快感を与えるためにいろんな香りが楽しめるマウスウォッシュや活性酸素除去効果のある商品を粘膜ケアの仕上げに使用します(特に経口摂取が困難で経管栄養となっている方の味覚や嗅覚を刺激する目的で使用しております)。

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