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高齢者・有病者 >> 口腔ケア

口腔ケア 加齢と誤嚥

加齢と誤嚥

老人性肺炎(誤嚥性肺炎)の発症に大きく関わる因子として、口腔内の清掃状態と誤嚥(不顕性誤嚥を含む)が関わる事は周知である。
口腔内の清掃状態は、その方が置かれている環境に大きく依存するが、誤嚥についてはどうなっているのだろうか?

一般的に加齢に伴い体性反射や自律神経反射は衰えていくが、嚥下反射と咳反射は必ずしも加齢の影響を受けないとの報告がある。



嚥下反射および咳反射について、健常高齢者では20歳台の人とほとんどかわりはないが肺炎を起こした高齢者では明らかに上記反射が鈍っている、との報告があり、また、佐々木らは、老人性肺炎に罹患してその後回復した70%の被験者において睡眠中に不顕性誤嚥が認められ、健康な高齢者で誤嚥があった被験者は10%のみであった、と報告している。

すなわち、嚥下反射や咳反射の低下による誤嚥(不顕性誤嚥含む)は、加齢が直接的原因となっているわけではなく、脳血管障害の結果、引き起こされる可能性が非常に高い。
実際、一見健康に見える65歳以上の高齢者の約半数は、何らかの脳血管障害を患っているといわれている。

ポイント

嚥下反射・咳反射:サブスタンスPが大きく関わっている反射である。
大脳基底核に脳血管障害が起こると、このサブスタンスPの合成が低下する。
すると、嚥下反射や咳反射が低下(←このため不顕性誤嚥がおきやすくなる)し、食物残渣や口腔内雑菌が肺へ唾液と共に侵入してしまう。

老人性肺炎は大脳基底核に脳血管障害のある人で多く発生することが報告されている。
これは大脳基底核で作られるドパミンの減少(これによりサブスタンスP合成は低下)のため、嚥下反射と咳反射が低下して不顕性誤嚥を起こすことによって生じると考えられている。

一部のACE阻害剤はサブスタンスPを上昇させ嚥下反射を改善し、2年間の服用によって肺炎発症を1/3に減少させ、また、ドパミン合成を促進するアマンタジン100mgを3年間与薬し肺炎発症を1/5に減少させたとの報告もある。
抗うつ剤や抗不安剤、抗嘔吐剤によりサブスタンスPの生合成は低下する。

参考文献 Kobayashi H. et al: Aging effects on cough reflex. Chest, 111: 1466, 1997 Kikuchi et al: High incidence of silent aspiration in elderly patients with community-required pneumonia.
Am J Respir Crit Care Med, 150: 251, 1994
JJSHP 2000.4

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