カプサイシンはサブスタンスPを大量に放出させる最も強力な成分であると考えられている。
嚥下反射を正常化させるカプサイシン濃度は、健常者が辛味を感じるか感じないか程度である。カプサイシンは唐辛子や黒胡椒に含まれるアルカロイドであり、アルコールにより抽出される。唐辛子や黒胡椒をアルコールに漬け込み、その抽出液をアロマとして利用し、嚥下反射や咳反射を誘発させることも可能である。
また、近年、カプサイシン入りのトローチが発売されており、食前に摂取することで誤嚥予防になると考えられている。Ebiharaらにより、このトローチの連続摂取による副作用(カプサイシン耐性)は生じないことが示されている。
参考
エビデンス老年医療、医学書院 他