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高齢者・有病者 >> 介護新聞より ~口腔ケア~

要介護高齢者に対する口腔ケアの心構え

要介護高齢者に対する口腔ケアの心構え

前回の記事から、なんとなく口腔ケアの雰囲気や口腔ケアを行う意義をご理解頂けましたか?さて、今回からは口腔ケア導入に“必要となる目”や“手技”についてお話を進めます。まずは「口腔ケアにおける最低限のチェック項目」についてです。まず今回より数回にわたり要介護高齢者に対する口腔ケアに関してお話していきます。それが終わりましたら、有病者に対する口腔ケアに入っていきます。具体的なチェック項目に入る前に口腔ケアの心構えについて先にお話いたしましょう。以下に要介護高齢者に対する口腔ケア心構えを記します。

其の壱:口腔ケアを提供する、という考えを絶対に持たないこと!

←口腔ケアの気持ちよさ、楽しさをお分かり頂けることが一番重要
←出来るだけご自身でも何らかのケアを行ってもらうこと。出来る・出来ないは
関係ない。興味を持っていただけるように楽しく褒めながら!!

其の弐:3日坊主にはならないこと!!

←日常動作の一つとして口腔ケアを習慣化させる事を目指す
←介助者の意気込みは簡単に伝わる
←スタッフ間の連携がうまく取れないと3日坊主になる可能性大

其の参:痛がることや無理なことは絶対にしない!

←一度拒否を起こしてしまうと次回導入が困難になる
←出来るところからコツコツと行う心構え、長期的に考えるようにする

其の四:わからないことや不安なことは絶対に専門家に相談すること!

←歯周病だと思っていたら癌だった!
←入れ歯が痛いという訴えを放置したため食事が進まず栄養状態が悪化
←各人に適した口腔ケアグッズを選択する事がケア達成最短の道である

以上を心得た上で口腔ケアを導入していただくと、3ヵ月後には見違える結果となるのです。

口腔ケアにおける最低限のチェック項目

口腔ケアとはお口の中をケアすることです。ここでは介助者が要介護高齢者に対して「お口の中をお掃除する」ためにチェックしなければいけない項目についてお話します。適切な「お口のお掃除」は「お口の中を適切にリハビリする」ことにも繋がっていきます。
以下に「チェック項目」、「→チェックする根拠」、「⇔対策&ケアによる効果」を順に記します。具体的なケア順序やケア方法については後述(次回)しますので、ご安心ください。


①入れ歯の有無&入れ歯の種類(総入れ歯か部分入れ歯か←歯が残っているか)

→入れ歯ケア(入れ歯表面にはカンジダ菌等が繁殖)および歯のケアの必要性を抽出
⇔適切な入れ歯洗浄剤(歯科医院用がベスト、例えばピカ)の使用により入れ歯を極力清潔に保つ。
これにより、口腔内カンジダ症(高齢者には非常に多い)予防の大きな一助となる。
歯がある場合は、歯のケア(通称歯磨き)を行う。歯ブラシの毛先が柔らかすぎると歯表面の汚れ(プラーク=歯垢、食渣)を除去することが難しくなり硬すぎると歯茎を傷つけるため、ある程度腰のある歯ブラシが良い。(ライオンのシステマ44MやマキシマMSがお勧め)歯をキレイにすることは虫歯予防や歯周病予防になるだけでなく、口腔内の細菌数を大きく低下させることに繋がるため、肺炎予防、口臭予防、口内炎や口角炎等の予防にもなる。

②口臭(他人が気になるか?)&口腔乾燥(本人から訴えがあるか?)の有無
→口腔内の細菌状態の把握(歯周病や舌苔、消化管の荒れは口臭の原因)・唾液分泌状態の把握(口腔乾燥を自覚されるときは専門家の指示が必要)
⇔入れ歯のケアと歯のケアをしっかりと行うことである程度の口臭は治まる。
もう2点付け加えるとすれば、舌と口腔粘膜のお掃除(舌ケアは舌ブラシ、粘膜ケアはスポンジブラシ:トゥースエッテプラスがお勧め)を行うと共に、洗口剤(コンクール等の殺菌成分含有ノンアルコール洗口液がお勧め。イソジンは味が悪いので私は使用しない)を毎食後・就寝前の口腔ケア時に行うこと。
口腔乾燥については、原因が様々であるため歯科医師に相談する必要がある。
対処両方としてはオーラルバランスが一番患者様にとって優しく、グリセリンは結果的に口腔乾燥を増悪させる可能性がある。口臭や口腔乾燥を抑制することは入れ歯の痛みを抑えるだけでなく、コミュニケーションの回復にも繋がる。

③お口の中の痛み(入れ歯の痛みを含め)の訴えの有無
→お口の中に痛みがある場合は、それを除去しないと口腔ケアに入ることが難しい(専門家による診察が必要)。まずは疼痛除去が先決
⇔お口の痛みの原因には口内炎や入れ歯による傷、虫歯、歯周病による痛み等がある(原因は様々)。出来るだけ早く疼痛を除去することが望ましい。
これは全身栄養状態(食事摂取)にも大きく影響するし、口腔ケア導入の成否にも重要なファクターである。そのためにも出来るだけ早い時期に専門家の診察を受けるべき。

④飲食中や起床後にむせがあるか、微熱が出ることはあるか
→誤嚥の有無や咳反射のチェックのために行う。また口腔内細菌を(食中、食後、就寝中に)誤嚥している場合、微熱が続く場合がある。咳反射が低下すると、誤嚥しても排出できないため誤嚥性肺炎のリスクは増大。
⇔まずは感染源である口腔内細菌(特に肺炎球菌)数を減少させることが最重要課題。
そのためのポイントは、入れ歯・歯・舌・口蓋・口腔粘膜をくまなく適切な方法(物理的な方法&科学的な方法により)でケアすることである。
誤嚥をどうしても防止できないようなケースでは口腔内細菌数を減少さえることのみが、呼吸器への感染予防対策となる。

最後に

以上、今回は要介護高齢者に対し口腔ケアを行う上で注意するべき点に関してお話しました。次回は、実際に口腔ケアを行っていく上でのポイントについてお話いたしましょう。

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