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高齢者・有病者 >> 介護新聞より ~口腔ケア~

口腔ケアの手順

始めに

前回は「要介護高齢者に対する口腔ケア心構えとチェック項目」についてお話いたしました。今回は、より具体的な「ケア手順とケア方法」についてお話を進めていきましょう。前回申しましたとおり、口腔ケアには物理的な汚れ除去(歯ブラシやスポンジブラシ、舌ブラシを使用)と化学的な汚れ除去(入れ歯洗浄剤、洗口剤等を使用)がございます。これらのケア方法を口腔ケアすべき部位に適切に用いていくことが重要です。右の写真は、私共が口腔ケア指導をさせて頂いているグループホームの洗面台(割愛)です。

私達がご提案しているケア手順

入れ歯のある人は入れ歯を外して頂きます(入れ歯のケアは3日に一回就寝時に適切な入れ歯洗浄剤で洗浄します。普段は入れ歯ブラシを用い流水下ですすぎます)。大まかな口腔ケアの手順は以下の通り。①(歯がある場合)歯、②歯茎粘膜(顎と頬の間)、③上顎の粘膜(口蓋粘膜)、④舌となります。

①②のポイントは、ケアする順番を決めていくことです。例えば「向かって右上」からケアを開始。次に「左上」→「左下」→「右下」といった感じです。歯ブラシで一巡したら、次はスポンジブラシで同じ順序で粘膜ケアを行うのです。いつも一定の順序でケアすることにより、ケアされる相手も心構えができるためストレスは軽減します。口蓋粘膜のケアはスポンジブラシ(トゥースエッテプラスがお勧め←スポンジの硬さや密度がちょうど良く、口腔内の汚れをすくい取ってくれるため)を使用します。注意点は、あまり奥までケアすると嘔吐反射が起きます。私共は見本を一度見せ、その後ご自分でやっていただくようにしております。舌ケアは、舌ブラシを使用していただくのが一般的ですが、毛先の柔らかい歯ブラシでも代用できます。決して力を入れすぎないように注意してください。
以上が口腔ケアを行う上での動線となります。

ワンポイント
入れ歯のケアは→適切な入れ歯洗浄剤を使用すると3日に1度でOK
ケアすべき部位は→歯、歯茎の粘膜、口蓋粘膜、舌
ケアすべき順序は→常に一定の順序で口腔内を清掃すること
口蓋粘膜のケアは→奥まで行き過ぎないように注意!

化学的ケアの併用

基本的に上で述べましたのは物理的ケアについてです。物理的ケアでも十分に美しい口腔内は維持できるのですが、カンジダ症・歯周病・虫歯・誤嚥性肺炎を予防するために、また口腔ケア効率をアップさせるためにも化学的ケアの併用は効果的です。いかに私達の日常的に提案している化学的ケアについてお話しましょう。

入れ歯ケアについて

入れ歯洗浄剤は星の数ほど出回っており、価格も様々です。入れ歯はレジンという樹脂でできており、カンジダ菌と非常に相性が良いのです。また、使用するにつれ様々な汚れ、着色が付着します。入れ歯洗浄剤を選ぶポイントは、「カンジダ菌に対する効果」を明記されていることです。「除菌率」という言葉にだまされてはなりません。白い舌苔が多い方の場合(カンジダ症の可能性あり)、入れ歯洗浄剤を変更するだけでも問題解決できるケースが多々あります。

歯みがき粉の使用について
泡のよく発生する歯みがき粉を使用すると、誤嚥する可能性があります。現在私共は一切使用しておりませんが、もしどうしても使用したいという要望がある場合は、低発泡のもの(電動歯ブラシ用の歯みがき粉等)を少量(小指の詰めの先程度)お使いください。

歯みがき前と粘膜ケア中について
歯の汚れ除去や粘膜清拭によって口腔内細菌数を減らすのと同時に殺菌成分入りの洗口液を使用することで口腔ケアの効果を高めます。私共が日常的に使用しているのは、グルコン酸クロルヘキシジン含有のコンクール(洗口液:50mlに10滴程度滴下)です。歯みがき前に一度漱いで頂きます。歯みがき途中で嗽をするときも使用します。また粘膜ケアを行う場合、スポンジブラシに適量のコンクール薄め液を浸しケアすることも効果的です。ただし浸しすぎないこと。誤嚥・誤飲の原因となります。

舌苔や口蓋粘膜のケアについて
口腔乾燥症のある方の場合、舌苔や口蓋粘膜の汚れが取れずらい時があります。そんなときはオーラルバランス等の保湿剤を最初に塗布し、しばらくたってからケアします。ただし、決して一回で全てをとろうとしないことが重要です。

最後に

口腔ケアを行っていて、何か質問や疑問がある場合は、ご遠慮なさらずにご連絡ください。電話かメール等でお答えできる範囲でしたら、可能な限り対応させていただきます。「口腔ケアへの関心や知識はあるんだけど・・・」という話をよく伺います。その壁を乗り越えるために必要なことは、まずご利用者様のお口の中を見ることに尽きます。そのためには歯科医師や歯科衛生士の助けが必要となることもあるでしょう。訪問歯科医療に携るようになって早3年。様々な障害もございましたが、やっと「私共の患者さまのお口は一般の方よりも美しい!」といえるようになりました。これもひとえに介護・医療業界の方々と本当の意味での協力関係ができたからに他ならないと切に感じております。次回から有病者に対する口腔ケアのお話をします。

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