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高齢者・有病者 >> 介護新聞より ~口腔ケア~

有病者に対する口腔ケアの心構え

有病者に対する口腔ケアの心構え

  こんにちは、歯科医師の小城です。今回は要介護高齢者に対する口腔ケアに引き続き、有病者に対する口腔ケアについてお話いたしましょう。要介護高齢者の多くは有病者ゆえ、有病者と要介護高齢者を別のグループとして定義することは非常に難しいですが、以下のように捉えていただければよいと思います。すなわち、維持期(慢性期)にある高齢者を要介護高齢者、急性期にある方を有病者としてお話します。

 口腔ケアに先がけ、有病者において“心のケア”は何よりも重要なポイントです。
 私は歯科医師ゆえ、入院病棟に行く機会はほとんどありませんでした。しかし、訪問歯科をはじめ、たまに訪れるようになり様々な衝撃を受けました。その最大のものは“患者様を見下ろして話す(もちろん無意識にではありますが)”こと。“時間がないゆえ全てはスタッフのペースで患者様が動かされる”こと。後者に対しては様々な事情があるため一概に良否を議論することは困難ですが、前者に対しては“とんでもない”ことです。“すこし膝を折ること”はなんの時間的浪費でもありません。想像してみてください、ご自身が見下ろされながら(しかも自分は病んで横になっている状態で)一方的に話される状況を。そこに患者様が自分の意思を介在させる余裕はありません。その結果、言う事を聞いてくれない、となるケースが多く見られます。これは拒否ではなく、患者様のご返答でしかありません。繰り返しますが、拒否ではありません。この事をまず、心にお留めください。患者様の意識があるないに関わらず、すこし膝を折り、できれば手を握り、ちょっとした会話から始めてください。以下を踏まえてまずは声がけを。

●其の壱:患者様にとってお口の中を見せることはとんでもなく恥ずかしいこと
●其の弐:何をされるか分からない恐怖を常にお持ちであること
●其の参:投げやりな気持ちを持っておられることがあること

口腔ケアを達成するための各手順目標の設定

 口腔ケアを導入、達成する理由は様々です。例えば、NSTの一環として・感染症予防の一環として・歯科治療導入の布石として・エンジェルケアの一つとして・・・しかし、達成するための目標設定はほとんどのケースで同様です。ここでは目標設定とそのために必要なちょっとしたコツについてお話します。

目標1:
まずはお口の中を触りましょう・・・
敵を知らねばなんとやらです。「実は入れ歯を入れ続けたまま何週間も入院していた」、「なぜ食事を残すのかと思ったら、口内炎が多数あった」、「肺炎が治らない」、「口臭が凄まじい」等、様々なお話を伺いますが、何はともあれ、お口の中を見るための準備をいたしましょう。

ヒント:
有病者の口腔内は高度に乾燥していたり、炎症が起こっていたりと様々です。いきなり乾いたグローブを口腔内に入れられると患者様はかなり不快な思いをされます。私共は、まず指先にオーラルバランス等の保湿ジェルを付け、それを口唇に伸ばし話しかけます。口唇の緊張が解けたら、ゆっくりと口角(唇の角)から指を滑り込ませ、上あごに沿って(上あごの歯肉と頬の間)お口の中を触診(というよりマッサージ)します。もちろんこのときも保湿ジェルを付けております。もし患者様がお口を閉じられても、上あごに指をおいている限り噛まれる心配はございません(動くのは下あごですから)。ゆっくり話しかけながら行うことがポイントです。この時点ではあくまでお口の中に指を入れることを目標としてください(脱感作の第一段階)。ある程度お口の中を触らせていただけるようでしたら、アルコールフリーの含嗽剤(コンクールやネオステリン等の刺激の少ないもの)をガーゼに染み込ませて、可能な範囲で清拭することも効果的です。

目標2:
お口の中を見てみましょう・・・
患者様がお口を触られることになれてこられたら次の段階、“お口の中を見る”に移ります。患者様によっては、すぐに見せてくださる方もおられますし、なかなか見せてくださらない方もおられます。あせらずゆっくりです。

ヒント:
お口の中は暗いのです。故にライトは必需品です。歯科関係者でもライトがない状況では適切な所見を得ることはできません。小型のライト(電球ではなく、白色LEDのもの:電球の光だと粘膜の汚れがマスクされてしまう)を常備されているとかなり効果的です。

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