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高齢者・有病者 >> 介護新聞より ~口腔ケア~

有病者に対するケアや口腔乾燥について

有病者に対する具体的な手技2

NST関連の成書に以下のような行(くだり)をたまに見かけます。「経口摂取こそ最高の栄養法であり栄養管理の最終目的である」もちろん患者様の状態によっては、このような目的を設定することが困難なケースも数多くあるとは思いますが、我々歯科医療従事者がいかに今まで怠慢だったか、また、いかに今までの医療がミクロ的なものであったかが伺えます。前回までの脱感作がある程度行えた前提で、今回も有病者に対するケアについて引き続きお話していきます。

脱感作の次に注意すべきこと3つ

すべての方に対して:
①最低3回/日は口腔ケアに関する声がけや介助等を行うこと。
②口腔ケアの必要性を御家族に伝えること(口の中の話をするのではなく、感染症や栄養管理等の観点より、呼吸器&消化器の入り口である口腔をケアする必要がある旨。そのために掛かる経費等について)。
③口腔内に関する病的な訴えの有無を確認。ある場合は必ず歯科医師に相談すること。
④口腔ケア中に出る汚水は確実に吸引するか(歯科用のディスポーザブル排唾管が便利)、吐き出させるようにすること。

入れ歯を使用されている場合:
要介護高齢者の方々と同様、入れ歯のケアは徹底して行ってください。
①食後は、義歯ブラシを使用し流水下で汚れをきちんと落とすこと。
②最低3日に一度はカンジダ菌にも効果がある入れ歯洗浄剤で洗浄すること。
③あまりにも汚れが激しい場合や患者様が痛みを訴えられる場合は必ず歯科医師に相談すること

口腔乾燥の有無について
①腔乾燥があるかどうかをチェックすること。舌や口蓋の表面状態(乾燥が著しく汚れが激しく付着しているかどうか)、呼吸状態(口呼吸がメインか)、という客観的指標でみてください。口腔乾燥に関する本人の訴えはあるが、視診では特に問題がなさそうなケースも多々あります。
②客観的に口腔乾燥が認められる場合とそうでない場合ではケア方法が変わってきます(前者は汚れの除去&付着予防を目的に、後者は患者様の違和感緩和を目的に)。

一般的なケア手順(客観的に口腔乾燥が認められないケース)

(注意)
寝たきりの人をケアする場合は誤嚥しないように吸引に細心の注意を払ってください。歯科用排唾管を吸引チューブの先に接続すると非常に便利です。
頭を左右どちらかに軽く傾けると、そちらの方に汚水が流れるので吸引しやすくなります。麻痺がある場合は、健側を下にします。

①入れ歯がある場合は、先ず入れ歯を外し洗浄してください。

②第3回で示した“4つの視点で実施”を御参考ください。
病院内でしたらスポンジブラシの代わりにカットガーゼでもOK(ただしリハはスポンジの方が行いやすい)です。
ポイントは、ガーゼを人差し指にしっかりと巻きつけ、アルコールフリーの含嗽剤に軽く浸して使用することです。
歯みがき粉の使用は必要ありません。爽快感を求める場合はプラチ・ナノテクトなどの低刺激で口腔内環境を整えるものを使用してください。
イソジンはその味ゆえ、あまりお勧めできません。歯ブラシは毛先がきっちりと処理されたものをお使いください。不適切な歯ブラシを使用すると口腔内を傷つける原因となります(患者様は易感染者であることに留意してください)。

③口腔ケアの締めくくりに化学的ケアとして口洗を定着させてください。
口腔乾燥の訴えが患者様よりある場合は、ケア後に保湿ジェルを舌・口蓋・頬と歯肉の間に塗布してください。

客観的に口腔乾燥が認められる場合の口腔ケア手順

(注意)
激しい口腔乾燥がある場合、決して無理しないことが肝心です。無理に汚れを除去しようとして、粘膜上皮まで剥がれてしまい出血したというケースも耳にします。
ポイントは乾燥した頑固な汚れをふやかしながら徐々に取っていき、その後きっちり保湿すること、そして確実に汚水を吸引すること(誤嚥してしまうと肺炎の原因となる)です。

①まずは口腔乾燥の不快感を軽減するためにお口の中を湿らせます。

②頑固な乾燥した汚れを浮かせる準備をします。
私どもは少しもったいないですがオーラルバランスを口腔内全体にスポンジブラシや歯ブラシを使って塗布します(バイオティーンのマウスウォッシュでも良いですが味があまり宜しくないので私はあまり使用しません)。
コストを抑えるために2%重曹を使用するケースもあるようです。この段階で徐々に汚れが溶かされ流れ始めます。しっかりと吸引してください。

③3分程度おいた後(汚れがふやけてくると白っぽい粘性物質に変わります)、口蓋等粘膜の汚れはスポンジブラシ(可能ならガーゼ)、舌の汚れは舌ブラシ、歯の汚れは歯ブラシで除去していきます。汚れがあまり取れない場合は②の段階から再スタート。

④初期段階では、ある程度汚れをとった後、保湿ジェルを口腔内に塗布(5~8時間毎)しておく。数日でほぼすべての汚れが除去できます。口臭が激しい、上記のケアを行うことでかなり改善されます。

⑤ただし、あまりにも汚れが頑固な場合は歯科医師に御相談ください。

まとめ

口腔ケアの方法論やエビデンスについてはすでに多くの成書があるので、今回は「じゃあ実際どうするの?」というところにフォーカスを当ててお話しました。
文章だけではわかりにくいところも多々あるかとは思いますが、少しでも御参考になれば幸いです。次回は口腔ケアに関するコストについてお話しましょう。

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