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高齢者・有病者 >> 介護新聞より ~口腔ケア~

歯ブラシ選別について

歯ブラシの選び方

いままで述べてきた通り、物理的な口腔ケアにはおもに3つの要素が含まれます。まず第1に歯とその周囲のケア、第2に口腔粘膜のケア、そして最後に入れ歯のケアです。口腔粘膜ケアや入れ歯ケアに関してはすでに多くの本で述べられていることですが、はやその周囲のケアのための歯ブラシについては具体的な話があまり見られません。そこで今回はあまりにも日常的な歯ブラシについてのお話いたします。

歯ブラシの交換時期と歯ブラシの選択基準

~交換時期について~
みなさん、歯ブラシの交換時期やその選択についてどのような基準を持ちでしょうか?
一般的には、毛先が開いたら交換時期と言われていますが本当にそれでよいのでしょうか?
なぜなら、歯を磨く圧や磨く時間等によって毛先が開くまでの時間は大きく左右されるからです。
ですから私達が患者さまに歯ブラシの交換時期について説明するときは、1日3回使用して1ヶ月半前後で毛先が開く磨き方が適切です、とお伝えします(すべての歯がある場合)。

  しかし要介護高齢者や有病者は、多少なりとも歯の欠損がある場合がほとんどです。
1本しか残っていない方(歯ブラシは半年程度持つでしょう)もおられますし10本程度残っている方もおられるので上の1ヶ月半前後という基準は適応できません。
ここで重要なことは適切な圧できちんと汚れを落とすということです。汚れについてはある程度を目で見ることで確認できますが、適切な圧については確認できません。
ですから、歯のある皆様にまず1ヶ月半前後で毛先が開き出す歯ブラシの圧を覚えていただきたいのです。

~歯ブラシの選択基準~
歯ブラシを選ぶとき、多くの方はまず価格、次に知名度で選択されるのではないでしょうか。
一般的に量販店で売られている歯ブラシの価格は100円から250円程度です。それに比べ歯科医院で売られている歯ブラシは300円から400円程度です。

  この価格の差はブラシの毛先の加工や植毛方法、またブラシ自体の形状に起因します。このその中で最も重要なのは毛先の加工です(以前に写真でお示ししましたね)。
過去にありとあらゆる歯ブラシの毛先を電子顕微鏡で観察したことがありますが、その差は想像以上に大きいのです(表参照のこと)。毛先の加工方法は大きく分けて、切断しただけのもの、丸く加工してあるもの、毛先を細く加工してあるもの、の3です。

  ただ切断されただけの毛先や加工が不確実な毛先は、歯の表面に付着した汚れを効果的に落とせないばかりでなく、歯周囲の粘膜を傷つける原因にもなります(特に舌ブラシ代わりに歯ブラシを用いる場合、舌に傷つける可能性大)。また、歯ブラシの毛先自体が不衛生になりやすいのです。

量販店で売られている比較的高価なものと歯科医院専用のものの差は、ひとことで言うと磨きやすさです。
これは歯ブラシ自体の大きさやブラシの植毛の形状によるものです。もし、歯科医院に行く機会がありましたら是非とも一度購入してみてください。
比較的全身状態の良い私達にとっては大した問題とならないことも、要介護高齢者や有病者にとって問題となることが多々あります。
せっかく口腔ケア行うのでしたら、口腔ケアによる傷をできる限り減らしたものです。また、施設でよく見る毛先の柔らかな大きな歯ブラシ。これは粘膜ケアも同時にできるということですが、逆に言えば歯のケアがおろそかになってしまう可能性があります。きっちりと適応を選ぶことが重要です。

どちらの毛先を選ぶ??

上に記しましたように推薦する歯ブラシの毛先の加工は2つ。

  まず一つは毛先を細く加工してあるもの、そしてもう一つは毛先を丸く加工してあるものです。
それぞれの得意な点は、前者は歯と歯の間や歯と歯茎の間の汚れを効果的に落とし、歯周病の予防や改善に効果を発揮、後者は歯の表面の汚れを非常に効率的に落とす、ということが挙げられます。
ですから、歯肉に炎症がある方や歯と歯の間によごれが付きやすい方には前者の歯ブラシ、歯の表面に粘着性の汚れ付きやすい方には後者の歯ブラシが適しています。
ただ歯茎に炎症のある患者さまの場合、前者の歯ブラシを使用した場合、歯茎に痛みを訴えられる方もおられます。
そのような場合にはまず後者の歯ブラシでケアしてあげてください。刺激になれてこられた後、前者でケアするようにします。このように、状況に応じて歯ブラシを使い分けることが重要です。

具体例
私たちが具体的に口腔ケアに入る場合、まずその方の残っている歯の状態を確認し、同時に歯茎の様子を観察します。簡単に申しますと、歯汚れが付いており汚れ綺麗に取りきれていないな、と感じた場合には、まず丸い毛先の歯ブラシを選択します(歯茎に炎症がある場合も、まず歯の汚れに注目)。
歯の汚れは大して気にならないが、歯と歯の間によごれが認められたり、歯茎に炎症があったりする場合には、毛先の細い歯ブラシを選択します。ここで患者さまが「歯茎が痛い」とおっしゃった場合は毛先の丸い歯ブラシに変更します。

付録~歯間ブラシ~
歯間ブラシにはさまざまなサイズがあります。サイズの決定にあたってはまず基準を決めなければなりません。
歯と歯の隙間が特に認められないような場合はSSSを、歯と歯の隙間が黒く見えるような場合にはMをまず使用してみてください。
このサイズを基準にその方にあった大きさのものを選択していきます。歯間ブラシで1番問題となることはその壊れ方です。あまり安価なものを使用しますと針金の根本から折れてしまうことがあります。

最後に

歯ブラシは、口腔ケアに登場する商品の中でいちばん皆様にとって身近なものかもしれません。
歯ブラシは、歯の残っている方にとって必需品であるとともに、選択する歯ブラシによって(同じようにケアしても)口腔ケア達成度は大きく異なります。
歯科医療従事者である私たちも数多くの歯ブラシを実際に試し、現在これは使えるという二本に辿り着きました。ご意見やご質問がある場合は何なりとお寄せください。

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