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高齢者・有病者 >> 介護新聞より ~口腔ケア~

葉酸・粘膜ケアについて

粘膜ケアについて

今回は、近年口腔ケアにおいて非常に重要視されている口腔粘膜のケアついてお話しいたします。口腔粘膜ケアの大きな目的は二つ。口腔粘膜を清潔に保つことと口腔内に刺激を与えることによるリハビリ効果(運動・知覚鈍麻(脱失)に対するリハビリ効果、摂食嚥下能力・咳反射に対するリハビリ効果)が挙げられます。また忘れてはならないのは口腔乾燥症の方に対する粘膜ケア&緩和ケアです。

粘膜ケアグッズあれこれ

近年数多くの粘膜ケアグッズが各社より販売されております。昔ながらの綿棒タイプ、スポンジタイプ、吸引器に接続できるもの、様々な商品があります。粘膜ケアで重要なことは先にも記しましたが、

・汚れがきちんととることができ、かつ
・リハビリ効果も期待できること

です。この2点がきちんとなしえるなら、いかなる商品を私用していただいてもかまわないと考えます。
粘膜ケア全てに共通することですが、ケアグッズを口腔内に入れる前に、グッズをある程度湿らせてください。そうしないと異物感が非常に強くうまく行えない可能性が出てきます。

粘膜ケアする状況とそれに適したグッズについて

~ご自身でケアできない場合←やり方がわからない方に対して~
意思疎通もでき、ある程度の口腔ケアはご自身で行える方に対して粘膜ケアをお伝えするようなケースについてです。このケースは、以下の~ご自身でケアできる場合~に移行します。
・「歯茎磨きって気持ちいいですよ」と持ちかけること
・「歯ブラシと同じ要領で歯茎を磨いてみてください」と声掛けすること
・ある程度慣れてこられたら、きっちりと褒めると同時に、「じゃあここもやってみましょう」と頬と歯茎の間や口蓋、舌と歯茎の間等についても指摘する。このときは一緒に鏡を見ながら手を添えてあげることも忘れずに。

~ご自身でケアできる場合~
ご自身でケアできる場合に適したグッズ選択ポイントを以下に記します。
・扱いやすいこと
・使っていて気持ちが良いこと
・きちんと汚れが除去できると実感できること
・歯ブラシ(誰もが使ったことのある)と同じような動作で使うことができること
・あまりコストがかからず衛生的であること

→私達はこのような患者様にはスポンジブラシを使用しております。基本的にスポンジブラシは使い捨てなのですが、誤嚥性肺炎等の感染症がない場合は、よく洗ってきっちりと乾燥させて、繰り返し使用していただいております。
柄の部分は紙製よりプラスティック製の方が使いやすいです。また、スポンジの目がある程度粗いほうが汚れをきっちりと拾ってくれます。

~ご自身でケアできない場合←入院下の有病者や重度認知症の方々に対して~
この場合、二通りのケースが考えられます。

①噛まれる危険性がない場合
ある程度の意思疎通ができる方や歯が残っていない方に対するケアについてです。このようなケースにおいては、私達はガーゼを使用します。
長細くカットしたガーゼを利き手の人差し指にきっちりと巻きつけ、5センチほど余らせておきます(汚れた唾液等がケア中に出てきた場合、この余っているガーゼで拭いきっちりと除去するのです)。
そして、指に巻きつけたガーゼを消毒・殺菌成分を含有したアルコールフリーの洗口液に軽く浸し、お口の中をふき取っていきます。
ここで注意することは、力を入れすぎないことです。スポンジブラシではなくガーゼを使用する理由は、汚れがきっちりと確認できる(ガーゼが汚れるので)ためとコストが安価であるためです。ある程度のケアが達成された後は、スポンジブラシに移行していただいても結構です。

②噛まれてしまうリスクがある場合
このような場合はできる限り口腔内に指を入れないように気をつけます。
噛まれてしまう一つの原因にコミュニケーションロスが挙げられます。まずは口腔粘膜を触られることに慣れていただくためにも、ゆっくりと脱感作する必要があります。このようなケースでは、スポンジブラシを使用してゆっくりと粘膜に触ることから開始します。

注意点

粘膜ケアすると唾液の分泌が亢進されると共に、汚れた唾液が口腔内に溜まります。口腔ケア全てについて言えることですが、“汚水を誤嚥させないこと”が呼吸器等への感染症予防に対し非常に重要となってきます。

~座位のとれる方の場合~
ケア中はすこし前かがみになって頂く事により誤嚥をある程度予防できます。また、お口を漱ぐことができるのでしたら、ケア中にお口の中の唾液を吐き出してもらうと共に、洗口を行っていただくことも効果的です。

~寝たきりの方の場合~
一番有効なのは汚水をきっちりと吸引することです。一番低い位置(汚れが喉の方に流れていく場所)にきっちりと吸引チューブを置いておくことが重要です。
ただ、一般に吸引時利用されているチューブは腰がなく、粘膜に吸い付きやすいため、私共は歯科用の排唾管を接続して使用しております。また、前述の通り、ガーゼで汚水を拭い取ることも効果的です。

口腔乾燥症

口腔乾燥症には、自覚症状として口腔乾燥を訴える場合と、何らかの疾患や処置のため口呼吸がメインとなり口腔内が過剰に乾燥してしまう場合の二通りが考えられます。紙面も残り少なくなってしまいましたので、口腔乾燥については次回にある程度詳しく述べたいと思います。

最後に

粘膜ケアは、高齢者に対する口腔ケアにおいて非常に重要な位置を占めます。口腔を清潔にする、肺炎や感冒を予防する、という側面ばかりが注目されていますが、歯科医師の私にとって一番興味深いのは、粘膜ケアを適切に行っている患者様は入れ歯に対する許容が非常に広くなることと食が進むようになるということです。
具体的なご相談やご質問がございましたら、御気軽にメールかファックスでご連絡ください。可能な限りお答えいたします。

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