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高齢者・有病者 >> 介護新聞より ~口腔ケア~

口腔ケアと誤嚥性肺炎

口腔ケアに関するエビデンス

口腔ケアの導入が医療や介護の現場で急がれているという現状を受け、今まで具体的な口腔ケアの考え方や方法についてお話ししてきましたが、今回は、「誤嚥性肺炎と口腔ケア」についてフォーカスを当てていきます。

口腔ケア導入による発熱発生率および肺炎発症率の変化について

2001年米山らによって興味深いデータが示されました。
特別養護老人ホーム入所者366名を、日常的な口腔清掃に加え積極的な専門的口腔ケアを行なう群(口腔ケア群)と日常的な口腔清掃のみを行なう群(対照群)に分け、2年間にわたり期間中の発熱発生率と肺炎発症率、および肺炎による死亡者数を調べました。

  その結果、期間中の発熱発生率、肺炎発症率ともに専門的口腔ケア導入後の期間が長くなるにつれ、口腔ケア群と対照群の差は大きくなってきました。
この検証により継続した専門的口腔ケアの導入により誤嚥性肺炎を予防できる可能性が示唆されました。またたとえ歯がなくとも専門的な口腔ケアが有効かつ必要であるということも本実験より確認されました。

Tips
●歯があってもなくても、口腔ケアは必要である
●日常的口腔ケアに加え専門的口腔ケアを継続的に導入することにより誤嚥性肺炎のリスクは低下させることができる

口腔ケアと細菌の関係

誤嚥性肺炎は口腔内細菌の気道内への落下と大きな関係があり、その予防には咽頭部の細菌数を減らす必要があります。
1997年、弘田らは口腔ケアと咽頭部の総細菌数の変動に関する研究を行い、「徹底した質の高い口腔ケアを行なうことによって、咽頭総細菌数を減少させることが可能である」と結論づけております。
5カ月にわたる本研究の結果、口腔ケア群の咽頭総細菌数は調査期間中減少し続け、5カ月後には口腔ケア導入前の約十分の1となったのです。

  また、1999年石川らは、イソジンによる含嗽と専門的口腔ケアが咽頭細菌数に与える影響について調査しました。
本研究の結果、イソジンによる含嗽のみでは咽頭細菌数を減少させることができず、口腔ケアとの併用が必要であることが分かりました。本研究における専門的口腔ケアとは、歯科衛生士による週1回のブラッシング等です。

Tips
●持続的な質の高い口腔ケアにより咽頭部細菌数を減少させることができる
●イソジン等の化学的口腔ケアのみでは細菌数の変動を起こすことができず、歯磨き等の物理的なケアが必要である
●以上より、口腔ケアの基本的な手技を持った介護職員が日常的口腔ケアを行う・介助すると同時に、週1回に1度以上の歯科医療専門家による口腔ケアを行うことが効果的・効率的である

次回はカンジダ症及びADLと口腔ケア、歯科治療の関係についてです。

参考文献
米山武義他:口腔衛生と誤嚥性肺炎予防.日本歯科医学会誌、20,2001
弘田克彦他:プロフェッショナル・オーラル・ヘルス・ケアを受けた高齢者の咽頭細菌数の変動.日本老年医学会雑誌、34,1997
石川昭他:口腔ケアによる咽頭細菌数の変動.社会福祉施設等入所者口腔内状態改善研究モデル事業報告書、1999

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