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高齢者・有病者 >> 介護新聞より ~口腔ケア~

口腔乾燥徒然・・・

最近の口腔ケアに対するお問い合わせ傾向より・・・

今回は、最近皆様よりご質問の非常に多い「口腔乾燥に対するケア」について少し詳しくお話していきたいと思います。
今までも、口腔乾燥に関しては何度か書かせていただきましたが、今回は少し具体的な例を挙げながらお話を進めてさせていただきます。
口腔乾燥(ドライマウス)というと、“ストレスや喫煙、飲酒、加齢等が原因の唾液分泌低下によるお口の中の不具合”から、“寝たきりの方の高度な口腔乾燥”まで実に様々な病態を表します。
今回や高齢者や有病者における口腔乾燥についてお話をいたします。

口腔乾燥の場合わけ

①:経口摂取であり、見た目では唾液分泌量は低下していない(口腔内は唾液で湿っている)が本人より訴えのあるケース

②:経口摂取であり、見るからに口腔内が乾燥(入れ歯の不具合等に関する訴えあり)しているケース(就寝時・起床時の口腔乾燥の訴えもある場合が多い)
 
③:経管栄養であり、十分に口腔内の乾燥が認められる(口蓋や舌の乾燥がひどく、汚れが高度に付着している場合が多い)ケース

の3つの病態に分類して、私は口腔乾燥に対しアプローチしております。

口腔乾燥を解決するために目指すべきポイント

1:唾液分泌量の亢進
2:口腔内を保湿する何らかの手立てを講じること

現在、口腔乾燥に対するアプローチとして一番重宝されているのが、2の考え方であり、保湿ジェルの塗布ではないでしょうか。
実際、私も多くの患者様に使用していただいております。しかし、いかなる病気や問題解決手段においてもそうですが、原因の根本を解決しない限り、本当の意味での問題解決にはなりません。

口腔乾燥に対する具体的なアプローチ(保湿ジェルの使用以外の)

●まず、上記分類①②の方に対して・・・

1:薬剤処方の見直し
以前、薬剤士の先生のお話を伺う機会があり、非常に興味深いお話がございました。
「一般的に使用される薬剤の1/3に口腔乾燥を引き起こす可能性があります。問題なのは、口腔乾燥を引き起こす副作用があることを大して知られていない薬剤が多く存在することなのです」と。実際私の経験からも、医師に処方を見直していただき、口腔乾燥が改善した例も多々あります。

2:粘膜ケアの導入
唾液の分泌を促すため、唾液腺マッサージというケアがあります。
確かに、唾液腺マッサージを日常的に行うことは非常に効果的かもしれませんが、なかなか日常に落とすことが難しい現実もございます。その代用として、スポンジブラシ等を用いた口腔粘膜のケア(頬とハグキの間の奥の方までキッチリと!)を行っていただきます。

3:しっかりと咀嚼していただくこと
しっかりと咀嚼することにより、唾液分泌が促進されます。そのためには、咀嚼に使用できる入れ歯が必要です。入れ歯が合っていないと、咀嚼できないばかりでなく、痛み等のストレスにより、更に唾液分泌が抑制される可能性があります。

●次に上記分類③の方に対して

様々な全身疾患を持っておられる寝たきりの方に対する口腔の乾燥管理(保湿管理)は、非常に困難なケースが多いと感じます。
投薬の変更が困難なケースも多いですし、経管栄養の場合、食事や咀嚼、嚥下による口腔内刺激も高度に減少(無条件に分泌される唾液量の低下・内臓反射・条件反射等による唾液分泌の低下)しています。多くの場合、口腔ケア→保湿ケア→それでもやっぱり乾燥する・・・という状態ではないでしょうか?

1:まずは、現在のケアを振り返りましょう。
以下に記載したのはあくまで1例です。

①高度に乾燥している口腔内の汚れを一度は完全に除去
②ケア後、保湿ジェル塗布
③次回、口腔ケア(既に口腔内は高度に乾燥しており、口腔内の汚れを除去するのに時間がかかる)
④とりあえず、前回より多めに保湿ジェル塗布

まず、②と③の間の時間はどの程度でしょうか?
6時間毎?4時間毎??現在のケアの時間間隔を基準として、少し間隔を狭めてみましょう。
例えばケアは4時間おき、保湿ジェル塗布は2時間おき、のような感じです。

2:次に唾液分泌を促すための方法についてです。

・粘膜ケアの折に口腔内をしっかりと刺激する
口腔内をスポンジブラシやガーゼ清拭する際に、汚れている部分だけでなく、上記箇所もしっかりと刺激するように心がけてください。

・味覚を刺激する
味覚を刺激することにより、唾液分泌の増加を促します。
今年初め、とある口腔化粧品(30種類ほどの香りの種類がある口腔化粧品)を口腔ケア後に使用しました(スポンジブラシに軽く染み込ませて口腔内全体に塗布)。
すると患者さんが物凄い勢いで咀嚼様運動を始めました。今までそのような動きはされたことが無かったそうです(モグモグ程度はあったが)。もともとその患者さんに口腔乾燥は無かったのですが、その後唾液分泌量は更に増加していきました。

まとめ

今回は、最近皆様からの問い合わせが多く寄せられた「口腔乾燥」についてお話しました。具体的な商品や更なるご質問がございましたら何なりとご連絡ください。私共の勉強にもなりますので、よろしくお願いいたします。

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