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ワンボトルワンステップ接着剤の採取後の放置時間が歯質接着性に及ぼす影響

ワンボトルワンステップ接着剤の採取後の放置時間が歯質接着性に及ぼす影響

研究キーワード 接着,放置時間,象牙質,エナメル質
出典 山田 敦子ら:日歯保存誌50, 126-132, 2007
研究者所属 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 機能再生・再建学専攻 生体機能再生・再建学講座 歯科保存修復学分野
研究概要 本研究は、近年日常臨床でも一般的となってきたワンステップボンディングシステムであるクリアフィルトライエスボンドとGボンドのダッペングラスへの採取後の放置時間が、エナメル質及び象牙質への接着に及ぼす影響を検証している。基本的な商品性能に関しては、様々な論文やメーカーハウスデータにより広く知られているところではあるが、本研究は非常に臨床的であり、その意義は大きい。

方法
―接着剤の重量変化について―
アセトンを含有するGボンドとエタノールを含有するトライエスボンドの重量変化を測定した。室温24℃、湿度50%の恒温恒湿室に一時間放置し、その重量変化について計測した。

―各材料の接着強さの変化について―
ヒト抜去大臼歯を用い各接着剤の接着強さ変化を測定した。
採取後の放置時間は、0、5、10、30分後とし、各接着剤を使用しエナメル質、もしくは象牙質面にコンポジットレジンを接着させた。なお、各接着剤は、使用直前まで遮光板で遮光した。

結果
●アセトンベースのGボンドはエタノールベースのトライエスボンドと比較して、重量減少が大きかった。これは、アセトンの揮発性によるものである。
●エナメル質では、採取10分後まではどちらの接着剤も接着強さに影響は出ていないがGボンドは採取30分後に接着強さが低下し、トライエスボンドでは向上した。これは、エナメル質に対する各接着剤のヌレ性の変化に起因するものであると考えられる。
●象牙質においては、2種類とも採取30分後においても接着強さに影響を与えなかった。
臨床との融合 レジン系材料は高度に化学的にコントロールされた材料であるため、臨床使用に際し、レジン系材料と歯質に関連する基本的知識は必須である。
今回のケースでは
【経時的な重量変化】と
【歯質に対する接着強さの変化】
という指標を基にしてで研究が行われているが、同条件で実験を行った場合のレジンの歯質への浸透性やレジン象牙質界面の長期耐久性に関しても非常に興味深い。

今回の研究結果より、各メーカーの製品安定性に関する弛まぬ努力が目に見える形で示されたといえよう。患者さんの期待や業界のためにも、材料の適切な使用方法を厳守するように歯科医師サイドも努める努力をしていくべきである。

※以下の図表は原著より改変

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