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【第3回】抗菌性を備えた新次元の接着システム「クリアフィル メガボンドFA」

歯髄を守る修復材

メガボンドFAは、歯髄の保護にも役立つ修復材である。
このことを立証するため、われわれは、ビーグル犬の歯に形成した窩洞にStreptococcus mutansを注入した感染窩洞モデルを作成し、MDPB配合プライマー適用後の歯髄の状態を病理組織学的に検索した。
その結果、感染窩洞に対してMDPBを配合したセルフエッチングプライマーを用いてコンポジットレジン充填を行うと、7日後の時点で、窩洞内の細菌によって引き起こされる歯髄の炎症反応が完全に抑止されていることが判明し、MDPBが発現する抗菌作用によって歯髄が守られることが確認された(図4)。

抗菌性モノマーMDPB配合の利点

プライマーの一成分としてMDPBが配合されたメガボンドFAには、以下のような利点がある。

1. 窩洞殺菌に余分な操作を必要としない

プライミングと同時にMDPBの殺菌作用が発揮されるため、プライマー処理以外の余分な操作は必要でない。

2. 接着性が低下しない

窩洞清掃剤の多くは、接着システムの歯質接着能に悪影響を及ぼすことが知られている。
しかしながら、MDPBに関しては、5%までの配合では接着性には影響がないことが確認されている。
実際、メガボンドFAのヒト健全象牙質およびエナメル質に対する接着強さは、いずれもメガボンドと同等かそれ以上であることが国内外の多くの研究者によって実証されており(図5, 6)、また、う蝕除去後の象牙質(caries-affected dentin)に対しても高い接着強さを示すことが明らかとなっている。


3. 接着耐久性にすぐれる

実は、MDPBは、もともと、レジン表面に抗菌成分を固定化し、長期的な接触型の抗菌性を発現させることを目論んで開発したレジンモノマーである。
したがって、MDPBを接着システムの一組成として配合した場合も、重合硬化時に他のモノマーとの共重合が生じ、接着界面に抗菌成分であるアルキルピリジニウムが固定化されるという極めてユニークな性質を有している(図7)。
そのため、メガボンドFAの接着界面からは抗菌成分の溶出が生じず、経時的な接着界面の劣化が起こらない。
すでに、口腔内で1年間経過した後も接着の劣化がなく、耐久性にすぐれているという報告がなされており、メガボンドFAは接着材料としての基本性能の点でも非常に高いレベルにあると言える。
“バイオアクティブ・ボンディング”とは,MDPBのこのような特性に基づいて、二次う蝕のリスクの少ない高度なう蝕治療を実現する新しい接着コンセプトを表すものである。
なお、国内外で正式な認可を受けて市販に至っていることが示すように、MDPBの安全性についてはすでに十分な確認がなされていることは言うまでもない。

参考文献
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