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口腔ケアに対して拒否のある要介護高齢者への脱感作の手法による効果の検討

口腔ケアに対して拒否のある要介護高齢者への脱感作の手法による効果の検討

研究キーワード 要介護高齢者、介護拒否、脱感作、歯科衛生士、口腔ケア
出典 田中 法子ら: 老年歯学 22, 101-105, 2007
研究者所属 御殿場石川病院
研究概要 口腔ケアに対する拒否がある場合・・・せっかく看護&介護スタッフがケアを行おうとしてもこの問題でつまずくケースは非常に多いように感じる。

研究目的
本研究は、口腔ケア拒否のある患者に対する口腔ケアの受容状況を明らかにし、その方針を模索することである。

方法
●対象者
対象者は、長期療養型病床群に入院中の脳血管障害後遺症を有する要介護高齢者8名(すべて要介護度5)であり基本情報については図に示す。発症からの平均期間は36.8ヶ月、栄養摂取方法は発症後1ヶ月以内に経管栄養が開始されていた。

●はじめに
はじめに対象者に対し、歯科医師による口腔内診査を行い、歯科衛生士が「顔面及び身体接触への拒否」および「口腔接触への拒否」の有無と部位を評価した。

●介入
歯科衛生士による介入は週1回の割合で、歯科衛生士による口腔ケアを2ヶ月間継続して行った。一回のケア時間は約30分とした。口腔ケアは脱感作手法を用いて行った。

●開口保持状態の評価基準
0:声がけで開口
1:指やスティック状のもので開口保持
2:開口器使用で開口保持

●脱感作
具体的には、
(1) 身体の中心(口腔)より遠い部位から手のひらで接触する
(2) 徐々に口腔の周囲に近づけていく
(3) 口腔外では上唇に最も過敏が残りやすい
(4) 口腔外への接触が終わったら口腔内へ触れ、口腔ケアを開始する。
開始後1、2週間は、唇側は頬側に重点を置いて行い、2ヵ月後、歯科医師による口腔内診査と歯科衛生士による拒否に関する評価を行った。

結果
●拒否部位について
8名中7名において、「顔面及び身体」よりも「口腔内」に対する拒否が強く認められた。
1名は、「顔面及び身体」に対する拒否が強く、「口腔内」も同様に認められたが軽度であった。

●口腔ケアの経過について
介入から4~6週程度で拒否が減少し、その後変化せずに推移する傾向が認めらた。
脱感作に要した時間は当初の平均123.8秒から最終的には44.4秒に変化した。
開口保持状態は当初5名が開口器使用であったが、最終的には全員器具なしで開口可能となった。
臨床との融合 今回の検証は8名という限られたn数でのものであるが、その結果については臨床的に大いに納得のいくものである。今回のようなケースは脳血管障害後遺症のある患者に限られたことではなく、認知症による拒否がある患者についても非常に有効であると日々感じる。
脱感作において重要なことは、上記のような「刺激が少なく徐々に日常化させていく」タッチと「何のためにするのか?」と瞬間的な理解を促しそれを継続することに他ならない。

先ずは、脱感作。口腔ケアしたいのだが、拒否が・・・というケースには、1ヶ月程度の期間をかけ脱感作を心がけて頂きたい。
ただ、今回の検証では、ケア時間を30分としているが、現場(歯科以外のコメディカルスタッフによるケア)ではそれほど時間をかけることはできない。その為には、各患者に適した口腔ケア介入タイミングや保湿ケア、ケアグッズの適切な選択などが重要となる。






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