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歯科麻酔学 >> 全身麻酔

吸入麻酔薬と麻酔に関する評価

吸入麻酔薬に用いられる用語解説

● 血液/ガス分配係数
気相と液相の間で吸入麻酔薬が平衡状態に達したときの濃度比を表す。この値が大きいと、血液への溶解性が高く、平衡に達するために大量の吸入麻酔薬が血中に溶解する、すなわち、麻酔の導入・覚醒が遅くなる。
  血液/ガス分配係数
笑気 0.47
ハロタン 2.3
エンフルラン 1.8
イソフルラン 1.4
セボフルラン 0.63

● 最小肺胞濃度 MAC (minimum alveolar concentration)
皮膚切開などの手術侵襲が加えられたときに、50%のヒトや動物が体動を示さなくなるときの吸入麻酔薬の濃度。値の小さな吸入麻酔薬ほど麻酔作用が強くなる。
MAC(%)
笑気 105
ハロタン 0.75
エンフルラン 1.68
イソフルラン 1.15
セボフルラン 1.71

● 濃度効果
吸入麻酔薬濃度が高いほど肺胞内濃度は急速に増大し、分圧差によって肺胞から血液に移動する量は多くなる。しかし、肺胞内に残存する量も多くなり、さらに新しいガスの流入も促されるため、麻酔ガスの血中濃度(分圧)は急速に増大する。

● 二次ガス効果
高濃度の吸入麻酔薬(一次ガス)と低濃度の吸入麻酔薬(二次ガス)を同時に吸入させると、一次ガスは濃度効果によって肺胞から血中へ移行し、肺胞内分圧が低下する。その結果、相対的に二次ガスの肺胞内分圧が上昇するため、二次ガスの血中への移行が促進されることで、麻酔の導入が速まる。これを二次ガス効果という。

吸入麻酔薬に具備する条件

・ MACが小さい
・ 血液/ガス分配係数が小さい
・ 循環抑制、呼吸抑制が少ない
・ 安定である
・ 脳血流亢進作用が少ない
・ 生体内代謝率が少ない
・ 肝・腎毒性が少ない
・ 心筋カテコラミン感受性亢進作用が少ない
・ 気道刺激性が少ない、あるいは気管支拡張作用を有する

術前評価 ASA・Hugh-Jones

(1)術前全身状態評価分類 ASA:アメリカ麻酔学会
P.S.1  手術の対象となる局所的疾患はあるが、全身状態がよいもの
P.S.2  軽度の全身疾患があるもの
P.S.3  中等度から高度の全身疾患があり、日常生活が制限されているもの
P.S.4  生命を脅かされるほどの全身疾患があり、日常生活が不能のもの
P.S.5  手術の有無に関わらず、24時間以内に死亡すると思われる瀕死の患者

(2)呼吸器機能の評価 Hugh-Jones分類
1度  正常  
2度  軽度 平地では同年齢の健康者と同様に歩けるが、坂道や階段はつらい
3度  中等度 平地でもきついが、自分のペースで1.6㎞歩ける
4度  高度 休みながらでないと50m以上歩けない
5度  非常に高度 話したり、衣服を脱いだりするだけで息切れし、外出不可能

心機能の評価 New York Heart Association(NYHA)分類

I 度   身体活動に制限なし
II 度   軽度の身体活動制限
      中等度の運動(急いで階段を昇るなど)で心悸亢進疲労、呼吸困難出現、狭心症
III 度   著名な日常生活制限
     軽い労作(ゆっくり階段を登るなど)でも呼吸困難が出現
IV 度   高度な日常生活制限
     安静時でも症状出現

参考
歯科麻酔学、第6版、医歯薬出版
北大歯科麻酔学講座講義

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