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感染予防 >> 診療における感染対策

CDCガイドライン2008 主な勧告項目―診療環境―

患者ケア器材の洗浄

【内容】
a) 患者ケア器材の洗浄、消毒、滅菌は中央材料室でおこなう。
b) 器材を高水準消毒または滅菌する前には、丁寧に洗浄する。
  1)目に見える残留有機物や無機物を洗浄除去する。
  2)汚れが乾燥しないように、使用後ただちに洗浄する。

c)手洗浄または機械洗浄(超音波洗浄器、ウォッシャー・ディスインフェクター(WD)など)をおこなう。
d)洗剤または酵素洗剤を選択する時は、医療器材の素材への適合性を確認する。洗浄後は十分にすすぐ。

【ポイント】
器材の洗浄は、医療現場でおこなうのではなく、中央材料部などへ持ち込んで、専門のスタッフにより安全におこなう必要性について述べている。

⇒ 現場での一次洗浄の廃止
⇒ 消毒や滅菌の前の洗浄が大切
⇒ 汚染物が乾燥する前の洗浄が大切

滅菌、高水準消毒および低水準消毒の適用

【内容】
a)クリティカル医療器材は使用前に滅菌する。
b)セミクリティカル器材は最低でも高水準消毒をおこなう。
c)ノンクリティカル患者ケア表面や健康な皮膚に触れる器材には低水準消毒をおこなう。

【ポイント】
診療で使用する各種器材が、スポルディングの分類のどこに位置するのかをきちんと把握し、スタッフ全員で共有することが大切である。

ノンクリティカル患者ケア器材のための低水準消毒薬選択と使用

【内容】
a)消毒薬指定の濃度を用いて、ノンクリティカル器材を処理する。
b)EPA登録病院用消毒薬でノンクリティカル器材を消毒する。法的にすべてのEPA登録製品は説明書に従わなければならない。
c)ノンクリティカル器材は、目に見える汚染がある場合や定期的な間隔で消毒する。
d)ノンクリティカル器材を患者専用や使い捨てにできなければ、接触予防策の対象患者に使用した場合は、他の患者に使用する前に消毒する。

【ポイント】
聴診器や血圧計のカフなどは、患者から患者へ使用していく中で、多剤耐性菌などを伝播する可能性もあり、患者限定の使用もしくは、次の患者に使用する前にアルコールなどで消毒する意義はある。しかし、パソコンのキーボードやドアのノブなどのノンクリティカル器材については、その対象物を消毒するのではなく、触れた後に患者に接する前に手指衛生をおこなうことが有効であると考えられる。すべての物を無菌化しようとする考え方には無理がある

医療現場における環境表面の清掃および消毒

【内容】
a)環境表面は目に見えて汚れている場合に定期的に消毒・清掃する。
b)病室の壁、ブラインド、カーテンは、目に見える汚れがある場合に清掃する。
c)汚染を防ぐために定期的にモップヘッドの汚染を取り除く(1日1回洗濯)
d)患者ケア区域以外の表面には洗剤と水による清掃が適している。
e)ノンクリティカル環境表面を消毒する場合には、高水準消毒薬を使用しない。
f)使用中の幼児用ベッドや保育器の清掃には消毒薬を使用しない。
g)血液やその他感染性物質で汚染された場所は、手袋および個人用防護具を使用して作業する。消毒薬はEPA登録殺結核菌剤(すなわちHIVまたはHBV用であることが明確にラベル表記された製品)、または新しく希釈された次亜塩素酸溶液を用いて消毒する。次亜塩素酸ナトリウム液は100倍希釈液(例えば5.25~6.15%次亜塩素酸ナトリウムの100倍希釈液は525~615ppm)を使用する。大量の血液の場合には、洗浄前に次亜塩素酸液10倍希釈液を最初に使用し、続いて100倍希釈液を用いて最終的に消毒する。

【ポイント】
床などの環境表面は、目に見える汚染があれば清拭する。
血液汚染があった場合には、血液を安全に拭き取った後に、必要に応じて局部的に次亜塩素酸ナトリウムを用いて消毒する。床面の広範囲の消毒は推奨されていない。

壁やカーテンは、定期的な清掃は必要ではなく、目に見える汚染がある場合に対応すればよい。しかし、清掃道具の清浄化は必要である。モップヘッドなどは定期的に消毒し乾燥させるべきである。熱水もしくは次亜塩素酸ナトリウムへの浸漬が推奨される。最近では、使用領域別にカラーリングして、その清潔度に応じた清掃道具を使用する方法も提案されている。

消毒薬の噴霧

【内容】
a)患者ケア領域では、ルーチンで消毒薬噴霧をおこなわない。

【ポイント】
消毒薬の基本的な使用法は、浸漬消毒と清拭消毒である。噴霧や散布や燻蒸は作業者への吸入毒性があるため、おこなってはならない方法である。

【「感染と消毒」に関する推薦HP】
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《参考文献》
大久保憲(東京医療保健大学大学院感染制御学)、感染と消毒 2010; vol17: 3-9
1) Rutala WA, Weber DJ. The Healthcare Infection Control Practices Advisory Committee. Guideline for Disinfection and Sterilization in Healthcare Facilities, 2008. http://www.cdc.gov/ncidod/dhap/pdf/guidelines/Disinfection_Nov_2008.pdf
2) Garner JS, Favero MS. Guideline for handwashing and hospital environmental control. 1985. Am J Infect Control 1986; 14: 110-126.
3) Rutala WA, Weber DJ. Guideline for Disinfection and Sterilization of Prion-Contaminated Medical Instruments. Infect Control Hosp Epidemiol 2010; 31: 107-117.

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