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保存修復学 >> グラスアイオノマーセメント

従来型GICの歯質との接着

GICと歯質接着の特徴

GICと歯質との接着における最も重要な因子は化学的接着である。近年、接着性レジンシステムは機能性モノマーと歯質のヒドロキシアパタイトとの間に化学的接着が介在する可能性が示唆されているが、接着強さという点では機械的嵌合力が多くの部分を担っている。これに対し、GICの接着は機械的なものではなく、化学的なものであると考えられている。

歯面処理の影響

従来型GICは、歯面に残存するスメヤー層を酸処理しなくてもある程度は歯質に接着する。これはセメント自体の酸性度にもよるところが大きい(セルフエッチング)が、セメント成分がスメヤー層中の無機質(多くはヒドロキシアパタイト)と化学的に接着するためと考えられている。そのため、GICは、象牙質よりもヒドロキシアパタイトをリッチに含有するエナメル質に対し接着強さを発揮する。
しかし、一方で酸処理してから従来型GICを接着させるとより一層接着強さが向上するとの報告もある。この理由として以下の点が考えられる。

・ 酸処理を行うことでGIC成分と歯質無機質との反応性が向上する
・ スメヤー層と歯質との接着強さは比較的弱いため、スメヤー層を除去した上で歯質にGICを接着するほうが接着強さは向上する
・ 一般的に酸処理に使用されるコンディショナー成分が、GICと歯質接着に介在し接着強さ向上の何らかの因子となっている(水洗後に残留している成分)

以下にレジン添加型GIC(左方)と従来型GIC(右方)の歯質に対する接着強さを示す。双方ともエナメル質・象牙質に対する接着、及びコンディショナーの有無により比較されている。

(Advances in GLASSIONOMER CEMENTの図を改変)

GICと歯質接着に関する仮説

以下にGICと歯質の接着メカニズムに関する仮説を紹介する。

(1) D.C.Smith(1968)
セメントが歯質アバタイト中のカルシウムイオンとキレート結合する

(2) D.R.Beech(1973)
セメントと歯質アバタイト中のカルシウムイオンとの強いイオン結合である

(3) A.D.Wilson(1974)
初期には、セメント中のカルポキシル基と歯質との水素結合であり、時間を経てこれがイオン結合に置換する

現在北大において、GICの長期耐久性に関する形態学的検証を行っているが、私達はリンイオンも接着に重要な影響を与えている可能性があると考えている。このことは、過去における化学的分析を用いた検証でも同様のことが示されている。

参考
Advances in GLASSIONOMER CEMENT, quintessence books
保存修復学21、第3版、永末書店 他

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