液成分による歯髄刺激性
GICの液成分であるポリカルボン酸はpH1〜2と比較的強い酸ではあるが、以下の理由により歯髄刺激性は非常に低い。
● 有機酸である
● 分子量が大きいため浸透力が比較的弱い
● 硬化によりpHは急激に上昇する
辺縁漏洩よる歯髄刺激性
従来型GICの歯質との接着でも述べたが、GICと歯質は化学的に結合しており、接着性も比較的良好であるため、微少漏洩による細菌侵入や象牙質−歯髄複合体への刺激リスクは非常に低いと考えられる。
基本的に、GICは審美修復材料の一つであり、セメント自体の色調・透明感・光沢は天然歯に比較的近いものである。しかし、実際の臨床において、GIC表面の粗さが気になるケールがある。これは、粉液を連和するときに空気を巻き込み、気泡が多く混入するためである。可能な限り連和除に気泡を混入させないことが美しいGIC修復の基本となる。可能な限り、カプセルタイプのGIC(ミキサー連和を行うもの)の使用を進める。
また、近年、従来型GICにおいても色調のバリエーションが増えつつあり、比較的審美性の高い修復が可能となってきている。さらにレジンが配合されたRMGICは従来型と比較して審美性は大きく向上している。
参考
Advances in GLASSIONOMER CEMENT, quintessence books
保存修復学21、第3版、永末書店 他
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