注意:
後述するが、グラスアイオノマーセメントは歯冠修復用材料として開発され、後に合着用セメントとして利用されるようになった。ゆえに、基本的な成分や性質は修復用GICも合着用GICも変わらない。
1972年、A.D. WilsonとB.E. Kentは、20世紀初頭から歯冠色修復材料として利用されていたシリケートセメントに変わる材料としてグラスアイオノマーセメントを開発した。当時GICは修復用材料であったが、後に合着用セメントとしても利用されるようになる。硬化反応は、成分中の酸−塩基反応により起こり、長期的に歯質と材料間でイオン交換反応が起こると考えられている。
グラスアイオノマーセメントの物性をより向上させるために、グラスアイオノマーセメント成分の中にレジン成分の一種(HEMA)を配合したセメントである。硬化反応は、グラスアイオノマーの酸−塩基反応とレジンの重合反応により起こる。
グラスアイオノマーセメントと同様、歯質と材料間でイオン交換反応が起こると考えられているが、反応するイオン量はグラスアイオノマーセメントと比較して少ないと考えられる。
修復用RMGICにおけるレジン成分の重合には光硬化方式を採用しているが、合着用においては化学重合方式を採用している点でことなることに注意が必要である。
GICとRMGICの成分上の大きな違いは、液に依存している。
双方とも粉は、
フルオロアルミノシリケートガラスの粉砕微粒子である。
主成分は、35〜40%のシリカと20〜30%のアルミナである。また製造過程でフラックスとして利用される15〜20%フッ化カルシウム等が加えられる。
★粒子径について〜
修復用GICの粒子径は45μmであるのに対し、合着用は25μm程度となっている。
液成分について・・・
GICは
2分子アクリル酸と1分子イタコン酸共重合体の50%程度の水溶液、あるいは2分子アクリル酸と1分子マレイン酸共重合体水溶液に酒石酸5%が添加されている。
酒石酸を添加することにより、硬化反応を緩徐にするとともに、硬化をシャープとし、更にセメント物性が向上する効果もある。
RMGICは
ポリカルボン酸にHEMAが添加された水溶液であり、GIC同様酒石酸が少量添加されている。
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