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歯周病学 >> 歯周病学 病態

壊死性潰瘍性歯肉炎とは?

特徴

歯肉辺緑部の壊死性潰瘍を特徴とする歯肉炎。急性の経過をとるものと比較的慢性に進行するものとがある。両者とも病巣から紡錘菌とBorrelia vincentiが検出されることから、これらが原因であると考えられる。

(1)急性壊死性潰瘍性歯肉炎(ANUG)
歯肉辺緑部の壊死性潰瘍を特徴とする急性歯肉炎で、急性潰瘍性偽膜性歯肉炎、紡錐菌・スピロへータ歯肉炎あるいはPlaut Vincent歯肉炎とも呼ばれる。紡錘菌(Fusobacteriumなど)およびスピロヘータと他種細菌との混合感染が原因と考えられており、宿主の抵抗力の減衰により発症する。幼・小児にはほとんど見られない。

(2)慢性壊死性潰瘍性歯肉炎
原因は急性壊死性潰瘍性歯肉炎と同様であるが、発症の状態および経過の点でかなり異なっている。

症状および経過

(1)急性壊死性潰瘍性歯肉炎(ANUG)
感冒様症状につづいて歯肉が発赤し、やがて乳頭頂部や歯肉辺縁に潰瘍が生じる。潰瘍の幅は2~4mmで、表面には偽膜が固着しており、自発痛および接触痛が強く出血しやすい。また、急性歯根膜炎を合併していることが多く、その場合には歯の挺出感、叩打痛などの症状が出現する。歯肉辺緑部の潰瘍は多くの場合7~10日治癒傾向を示すが、まれに増大し、急性壊死性潰瘍性口内炎と呼ばれる状態となることがある。また口腔清掃状態は不良で、強い口臭を有することが多い。

(2)慢性壊死性潰瘍性歯肉炎
多くの場合、全身衰弱が著しい慢性重症疾患に合併して生じる。疼痛などの症状はあまり認められない。歯肉辺縁から歯間乳頭部にかけて壊死性の潰瘍が発生することが多く、主としてポケット側壁から歯根膜の方向に徐々に進行するため、歯はしだいに動揺し脱落する。歯槽骨吸収を起こすこともある。

治療

(1)急性壊死性潰瘍性歯肉炎(ANUG)
緊急処置が必要な疾患である。安静に保ち、全身状態を改善し、抗菌スペクトルの広い抗菌薬(グラム陰性・陽性菌の両方に有効なペニシリンやエリスロマイシンなど)を投与する。
対症療法として消毒薬の塗布や抗生物質軟膏の塗布などが行われることもあるが、まずは急性症状の緩和に努める。可能であれば超音波スケーラーによるスケーリングを行うことも必要である。
さらに帰宅時には、栄養の補給(とくにビタミンB、C)や洗口による口腔清掃法などの家庭療法の指導を行い、必ず1日後、2日後の来院も約束することが必要。
多くの場合は、これらの処置により症状は軽減していくが、これらの処置でも軽減しないときは、HIV 感染、白血病などの全身的な原因を疑う必要がある。また、糖尿病患者の口腔内にこれらの症状が現われることもある。

(2)慢性壊死性潰瘍性歯肉炎
局所に対する治療は急性壊死性潰瘍性歯肉炎と同様であるが、原疾患の治療と体力の回復が大切である。

参考図書: 最新歯周病学、医歯薬出版
HOW TO 審美と歯周外科、株式会社ヒョーロン・パブリッシャーズ

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