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象牙質接着システムの分類 2
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象牙質接着システムの分類 3
〜トータルエッチングシステム〜

象牙質接着システムの分類 4
〜セルフエッチングシステム〜

象牙質接着システムの分類 5
〜セルフエッチングその2〜

象牙質接着システムの分類 6
〜最後に〜

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歯質の脱灰と再石灰化について

読んで得してほしい?最近の象牙質接着システムの分類について3

 ウェットボンディングシステム


 近年市場に存在する接着システムを用いると、1、2あるいは3ステップの接着操作で、前述した象牙質接着が達成されます。これらの接着システムは、その基礎をなす接着術式に基づいて以下のように大きく二つに分類でき、さらに接着操作ステップ数によって細分されます。

 

1)トータルエッチング接着システム
トータルエッチング接着システムには、基本的に酸処理・水洗という操作が必要です。従来からのトータルエッチング接着システムは、酸処理・水洗の後、プライマーおよびボンディング材の塗布を行う3ステップの接着システム(有名どころとしては、Scotchbond Multi-purpose(3M)やOptiBond FL(Kerr)など)です。近年では2ステップのトータルエッチング接着システム(混乱を招きそうですがワンボトルシステムと呼ばれています;Single Bond(3M)など)も存在し、プライミングとボンディングの機能を同時に行うことによって、ステップ数を減らしました。
これらトータルエッチング接着システムによるレジンの象牙質への接着機構はステップ数によらず同様です。つまり、窩洞形成時に生じたスミア層が酸処理(普通はリン酸)・水洗によって除去され、同時に象牙質表面が3〜5μm脱灰されます。HApがほぼ完全に除去されるため,コラーゲン線維は露出し網状構造となります。その中へレジンモノマーが浸透して重合硬化し、樹脂含浸層が形成されるのです。また、レジンタグはスミアプラグ(象牙細管中に押し込められた切削屑)が除去され開口した象牙細管を封鎖し、細管開口部壁にも樹脂含浸層を形成し、付加的な保持力となるとされています。接着性モノマーは、露出したコラーゲン線維、言い換えると‘周囲のHApが枯渇した’コラーゲン線維には極めて弱い親和性しか持たないため、この場合化学的な接着はあまり期待できません。


 従来の3ステップ接着システムにおいては、プライマーは、酸処理により露出したコラーゲン線維の濡れ性を向上させ、表面に残余している水分と置き換わり、親水性から疎水性の状態へと変換し、モノマーを十分に網目状のコラーゲン線維間の微細な空隙の中へ浸透拡散させなければなりません。また、ボンディング材は、コラーゲン線維間の空隙を満たし、レジンタグを形成し、後続の修復用レジンと結合するための十分なメタクリレート二重結合を供給する役目を担っています。さらに、プライミングはトータルエッチング法において最も重要なステップです。溶媒がアセトンである接着システム(One Step (Bisco)など)においては、非常にテクニックセンシティブな‘ウェットボンディング’法となりますが、溶媒が水あるいはエタノールの場合(Excite (Vivadent), OptiBond FL (Kerr)など)は、酸処理象牙質をマイルドに気銃乾燥すると効果的な接着が得られるようです。現存する接着システムの中では、使い方さえ間違えなければ(指示書どおりに行えば)、OptiBond FLのような従来型の3ステップのシステムが最も接着性能が安定しているとされています。言い換えると、エナメル質・象牙質両者に対しての接着強さも高く、in vivoにおいても長期に渡り脱落せず窩洞内に保持されています。

 接着操作の簡略化されたワンボトルシステムにおいては、プライミングとボンディングの機能が結合されているので、樹脂含浸層形成のための十分なレジンを供給するために、プライマー/ボンディング材を厚く塗布することが最良の接着性をもたらすと考えられています。そうしなければ、ボンディング材が非常に薄くなり、酸素阻害による不十分な重合や衝撃吸収能(外部からのストレスに対するボンディング材のショックアブソーバー的役割)の低下・欠落を引き起こすことが危惧されます。以上より、ステップ数を減じたワンボトルシステムは従来の3ステップトータルエッチング法と比較した時、よりテクニックセンシティブ(予後が術式に左右されやすい)であると言うことができます。【続く】

 

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