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小児歯科学 >> 小児の歯冠修復

小児の歯冠修復6. 【インレー修復】

インレー修復

乳歯におけるインレー修復は基本的には永久歯のインレー修復と同じであるが、解剖学的形態の違いから注意を要する。また、日本の健康保険制度では乳歯に対する鋳造修復物は展延性に乏しい銀合金しか認められていないことも大きな問題である。

インレーの使用材料

銀合金(保険で認められているもの)
→乳歯の咬耗に対し同様な摩耗をする
安価である
物理的強度が大きい

・後継永久歯が先天欠如の場合は金銀パラジウム合金の使用が可能

コンポジットレジンインレーが臨床で応用されるようになってきた
⇔メタルと比較して
適合状態に問題(重合収縮により適合性が低下)
窩縁斜面が付与できない(乳歯は歯質が薄いので窩縁斜面を付与できない)
セメント(接着性レジンセメント)に頼るところが多い
物理的強度が小さい(特に破折しやすい)

・形態の回復に有利な面(コンタクト、豊隆部において再現性が良い)を持つが、診療回数、技工操作などの考慮すべき点もある。

インレーの利点

・強度に優れる
機械的強さおよび化学的抵抗性が優れており、臼歯部の大きな実質欠損にも応用できる。大きな窩洞では、コンポジットレジン修復より予後は良い。

・良好な形態回復と適合性
技工操作によって、接触点、咬合面および隣接面形態の回復が容易であり、良好な適合性が得られる。

・チェアタイムの節約
複雑な技工にかかわる操作を口腔外で行うため、チェアタイムを節約できる。しかし、印象、咬合採得やテンポラリーインレーの製作、装着の時間が必要なので、他の修復法と比較して特に優れているわけではない。

インレーの欠点

・保持に工夫が必要
乳歯の場合、歯質が薄く、髄角が突出しているため、深い窩洞が形成できない。そのため、保持形態の確保が難しいので、維持溝を設けたりする。また、またインレー修復の場合は、窩洞にテーパーを付与する必要があり、その点でも保持力が劣る。

・辺縁適合性
合着用セメントを用いるので辺縁封鎖性は充填修復より劣る。
また日本で用いられている銀合金は展延性に乏しいので、辺縁部の精密な調整ができない。

・即日修復が不可能
技工操作が必要で、インレー体の作成過程が繁雑である。
インレー装着までの間に歯髄感染や隣在歯の移動の恐れがあるため、テンポラリーインレーの装着が不可欠である。特に乳臼歯では、歯質が薄く歯髄が張り出しているため、形成される窩洞が浅くなることが多く、テンポラリーインレーが脱落しやすい。脱落した場合、永久歯に比べて歯髄との距離が近く歯髄感染の可能性が高いので、テンポラリーインレーの装着には、より注意を要する

・審美性に欠ける
レジンインレーやポーセレンインレーも用いられるようになっているが、一般的にインレー体は金属なので、より注意を要する。

窩縁斜面

・銀合金を使用するため、理想的なすり合せはできない
・適合の良いものを技工操作において作製する必要がある

隣接面の形態

・ボックス式でもスライス式でも
・ボックス式では、十分な予防拡大が困難な場合がある
・スライス式では、残存歯質との関係から、側室を作れない場合がある。
・咬頭の位置と軟象の状態を考慮し、適切な窩洞を形成する必要がある。
→必要に応じて、咬頭被覆(onlay)もあり

・十分な窩洞の深さやインレー体の保持ができない場合、頬面、および舌面に保持溝を設け、保持の強化を図る。
・隣接面のスライスカットを含めた上記の窩洞形態をWillettのインレー窩洞という。

Willettのインレー窩洞

■ここまでの各術式のまとめ


 成形充填  鋳造修復
アマルガムCRGICインレー
表面麻酔+浸潤麻酔
ラバーデム防湿
軟象除去
窩洞形成
必要に応じて裏層
アンダーカットの付与
窩洞形成
必要に応じて裏層
必要に応じてベベル付与
窩洞形成
必要に応じて裏層
窩洞形成
必要に応じて裏層
(窩縁斜面付与)
  歯面処理
(エッチング、
プライミング、
ボンディング)
必要に応じて歯面処理
(コンディショニング)
印象採得
咬合採得
アマルガム練和   GIC練和 仮封
充填、形態付与 充填、形態付与 充填、形態付与  
咬合の確認 光照射 (光照射) 【技工操作】
  研磨 バーニッシュ塗布  
  咬合調整 研磨  
    バーニッシュ塗布 ≪次回来院時≫
≪次回来院時≫   咬合調整 試適、調整
ラバーダム防湿   バーニッシュ塗布 研磨
研磨     合着

参考文献:小児歯科学 第3版 医歯薬出版株式会社
北海道大学歯学部小児歯科学教室講義プリント

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