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口腔外科学 >> 悪性腫瘍

悪性腫瘍について【総論1】

悪性腫瘍の定義

宿主固有の細胞から変化し、不死化(無限増殖能)と自律性増殖能を有した異常な細胞が、周囲組織に浸潤、あるいは遠隔組織に転移して固体の生命をおびやかすもの。

良性腫瘍と悪性腫瘍の相違

 良性腫瘍 悪性腫瘍
成長速度緩慢速い
成長様式膨張性浸潤性
境界明瞭(被膜の形成)不明瞭
遠隔転移なしあり
全身状態への影響少ないあり
予後良好不良

癌腫と肉腫の相違

癌腫と肉腫の違いは病理組織学的なもので、上皮組織から発生するものを癌腫、非上皮組織から発生するものを肉腫と呼んでいる。どちらも世間一般には「がん」と呼ばれることが多い。癌腫は主に50歳以上に多く見られるが、肉腫は比較的若年者での発症が多い。

口腔顎顔面領域における悪性腫瘍(癌腫)の臨床的特徴

口腔顎顔面領域における癌腫は全癌腫の1%程度で、その90%以上は扁平上皮癌である。性差は2:1と男性に多い。口腔扁平上皮癌初期は臨床症状に乏しく、疼痛を伴わないことが多い。
進行すると周囲に堤防状隆起と 硬結を伴う無痛性潰瘍を形成する。腫瘍細胞が神経浸潤した場合や末期には、癌特有の癌性疼痛を生じる。また、リンパ行性転移を伴うものが多く、呼吸器(肺)や肝臓、骨への転移が多い。臨床的には、舌癌、歯肉癌、頬粘膜癌、上顎(洞)癌、口底癌の順で多い。

癌細胞の進展様式

癌細胞に特徴的な性質として、隣接組織への浸潤と遠隔組織への転移がある。

(1) 浸潤
癌腫の多くは、まず上皮内の限局した増殖より始まる(上皮内癌)。癌細胞が浸潤能を獲得すると、基底膜を突破して周囲組織に直接進展する。これが浸潤である。周囲組織に浸潤した癌細胞のほとんどは、すでに転移可能な状態となっている。

(2) 血行性転移
腫瘍細胞は細動脈より管径の大きい動脈には血管壁が厚いために侵入することは出来ないが、毛細血管や静脈では、これらに特徴的な構造により容易に侵入することが可能である。腫瘍細胞は微小循環から体循環系に入り、原発巣とは直接連続していない遠隔組織へと運ばれ、そこで原発巣と同様に他臓器へ浸潤していく。間葉性の悪性腫瘍である肉腫は血行性転移によって遠隔組織へ波及することが多い。

(3) リンパ行性転移
血管ではなく、腫瘍細胞が末梢リンパ管から侵入し、循環系にのって遠隔組織に運ばれていく転移様式である。肉腫の多くが血行性転移をするのに対し、癌腫はリンパ行性転移をすることが多い。

(4) 播種
血行性転移やリンパ行性転移のように循環系によって転移するのではなく、腫瘍細胞が体内にある体腔や組織間隙を通して遠隔組織に転移・浸潤することである。播種による転移でよく知られているのは、腹腔臓器の悪性腫瘍の腹膜播種である。

参考
最新口腔外科学 第4版
北海道大学歯学部口腔外科学教室講義プリント
ルービン カラー基本病理学 (西村書店)
北海道大学歯学部病理学実習書
口腔顔面疾患カラーアトラス (永末書店)

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