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口腔外科学 >> 悪性腫瘍

悪性腫瘍について【各論1】

口腔顎顔面領域の悪性腫瘍(各論)・・・臨床診断名を基準

舌癌
50代をピークに40代以降に多く、男女比は2:1で男性に多い。舌側縁中央に好発する。病理組織学的には98%が扁平上皮癌(舌根部は未分化癌が多い)である。初期には無痛性の糜爛や潰瘍、腫瘤あるいは白斑、紅斑を示す。進行すると、硬結と堤防状隆起を伴った深い潰瘍や肉芽様腫瘤を形成する。他の癌腫と比べてリンパ節転移しやすい。

歯肉癌
60代をピークに50代以降に多く、男女比は2:1で男性に多い。病理組織学的には80%が扁平上皮癌で悪性黒色腫、悪性リンパ腫も多い。有歯顎者では、表面は正常あるいは乳頭様で、進行すると深い潰瘍を伴った腫瘤を形成するのに対し、無歯顎者では扁平上皮癌特有の臨床経過を示す。臨床的には早期より顎骨に浸潤しやすく、歯の動揺、義歯不適合、オトガイ神経麻痺、開口障害を伴うことが多い。

頬粘膜癌
60代をピークに50代以降に多く、男女比は2:1で男性に多い。病理組織学的には80%以上が扁平上皮癌で、初期には糜爛や潰瘍を伴う白斑、紅斑性粘膜病変、進行すると周囲に明らかな硬結を伴う潰瘍や肉芽様腫瘤形成する。早期より顎骨、咀嚼筋に浸潤しやすい。

上顎(洞)癌
50代をピークに40代以降に多く、男女比は1:1で性差はない。病理組織学的には90%が扁平上皮癌で、抜歯の治癒不全で発見されることが多い。臨床症状は一側性の鼻出欠、鼻閉、頬部膨隆、眼球運動制限、眼球突出、歯槽骨膨張など。

口底癌
50代をピークに40代以降に多く、男女比は5~10:1で圧倒的に男性に多い。病理組織学的には80%が扁平上皮癌、10%が腺癌であり、舌下部では腺癌が多い。扁平上皮癌は舌癌と変わらない臨床経過を示す。腺癌では粘膜下に著明な腫瘤を形成し、嚢胞や良性腫瘍との鑑別が必要である。口腔癌の中でもとりわけ無症状である。

下顎癌
性差や年齢差は特に見られない。病理組織学的に骨肉腫、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、顎骨中心性扁平上皮癌などの多様な組織型を示す。共通する臨床症状は、主に無痛性膨張、オトガイ神経麻痺、歯の動揺などである。下顎骨に生じる悪性リンパ腫は無秩序な骨吸収を伴うことが特徴的である。

口蓋癌
病理組織学的には50%以上が腺癌で、悪性黒色腫の発生頻度も高い。腺癌では粘膜下に境界明瞭な腫瘤を形成し、それがやがて硬結を触れる潰瘍になる。一方、悪性黒色腫では境界不明瞭な黒色の斑状~扁平に隆起した病変で、極めて転移しやすく極めて予後不良。悪性黒色腫では色素沈着を伴わないものも存在する。

口唇癌
欧米での報告は多いが、日本ではまれ。病理組織学的には95%以上が扁平上皮癌である。口腔外病変は表面が乾燥し、痂皮様を呈する。

参考
最新口腔外科学 第4版
北海道大学歯学部口腔外科学教室講義プリント
ルービン カラー基本病理学 (西村書店)
北海道大学歯学部病理学実習書
口腔顔面疾患カラーアトラス (永末書店)

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