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口腔外科学 >> 唾液腺疾患

各腫瘍の概要解説 【各論】

多形性腺腫

唾液腺に生じる腫瘍で最も多い良性上皮性腺系腫瘍。
30歳以上の女性に多く見られ、耳下腺や口蓋腺に好発する。臨床的には緩慢な発育を示し、弾性硬の表面平滑な無痛性の腫瘤を形成する。病理組織学的には多彩な組織像を示すことが特徴で、腺管状あるいは充実性、腺房状胞巣を呈する上皮細胞と粘液腫様、軟骨腫様の間質が混在している。
X線CTやMRIなどの画像写真では内部不均一な像が認められる。多形性腺腫は組織の部分的変化を生じ、悪性化することが知られている。組織が残存すると再発しやすいため、治療は被膜を残さずに腫瘍を完全に摘出する。耳下腺に発症した場合は顔面神経を温存する。

Warthin腫瘍(腺リンパ腫)

50歳以上の男性に多く見られる良性上皮性腺系腫瘍。耳下腺に好発する。
小唾液腺からの発症例はない。臨床的には境界明瞭な無痛性の緩慢な発育を示し、弾性硬の表面平滑な腫瘤を形成する。
99mTcシンチグラフィーでは、腫瘍に一致した集積像を示す。
組織学的には上皮組織とリンパ性組織の増殖からなる特徴的な組織像を示し、二層構造の好酸性円柱上皮(背の高い円柱状細胞と背の低い立方外層上皮)による嚢胞状構造の中に著しいリンパ球浸潤ならびにリンパ濾胞(胚中心)の形成を認める。治療法は摘出術が適応。再発率は低い。

粘表皮癌

唾液腺に発生する悪性腫瘍で、50歳以上に多く見られる。性差はほとんどない。
腺様嚢胞癌と並び、唾液腺悪性腫瘍の中では発生頻度が高い。耳下腺に好発するが、稀に顎骨中心性に発育することもある。(顎骨中心性粘表皮癌は歯原性上皮に由来するとの説がある。)
臨床的には、境界不明瞭な無痛性の腫脹で、発育は比較的緩慢である。腫瘍が増大すると波動を触知できることもある。病理組織学的には粘液産生細胞、類上皮細胞、中間細胞分化な小型細胞)の増殖を特徴とし、一般的に類上皮細胞割合が高くなると予後が悪いことが多い。

腺様嚢胞癌

粘表皮癌と同様に、唾液腺悪性腫瘍の中では発生頻度が高い。
50歳以上の女性に多く見られ、顎下腺や小唾液腺に好発する。臨床的には、境界不明瞭な腫瘤として認められる。
生物学的侵襲が極めて高く、周囲組織へ破壊性に浸潤するため、神経症状を起こしやすい。病理組織学的には、特徴的な篩状の組織像を呈し、粘液様あるいは硝子様物質を取り囲むように上皮細胞が胞巣状に増殖する。
また、腫瘍細胞は局所浸潤性が高く、血管や神経へ浸潤しやすい性格を有する。放射線療法や化学療法は奏功しないことが多く、また局所浸潤性が強いために外科的に除去することも難しいので、極めて予後不良で、再発率も高い。さらに、遠隔転移(主に肺転移)もしやすい。

多形性腺腫内癌

多形性腺腫が部分的に癌化したもので、小唾液腺(特に口蓋腺)に好発する。
腫瘍は浸潤性増殖を示すが、臨床経過は多形性腺腫とほとんど変わらないことが多い。
また、所属リンパ節転移や遠隔転移は極めて稀で、再発率も低い予後良好の悪性腫瘍である。神経浸潤しやすい性質があるが、腫瘍が増大しても疼痛を生じないことが多い。好発年齢、性差は認められない。病理組織学的には、多形性腺腫と癌腫の混在した組織像で極めて多彩である。多形性腺腫のすべての構成細胞が癌化する悪性多形性腺腫の発症は極めて稀である。

腺房細胞癌

50歳以上の女性に多く見られる唾液腺悪性腫瘍。ほとんどが耳下腺に生じる。
発育は極めて緩慢で、臨床的には軟弾性の腫脹として認められる。病理組織学的には、漿液性腺房細胞に類似したzymogen顆粒を有する腫瘍細胞の胞巣状あるいはシート状増殖を呈する。
ときに腫瘍細胞が管状あるいは乳頭状増殖を示し、嚢胞腔を形成することもある。唾液腺悪性腫瘍の中では悪性度も低く、予後良好である。

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