・神経麻痺
・顔面神経麻痺
・三叉神経麻痺
・舌下神経麻痺
・舌咽神経麻痺
・神経痛
顔面神経麻痺には中枢性と末梢性がある。まず、中枢性顔面神経麻痺では、脳腫瘍や脳出血などが原因で顔面神経核より中枢側が障害を受けたために生じた顔面神経麻痺であり、末梢性顔面神経麻痺と異なり、両側性支配を受ける前額部のしわ寄せが可能であるという点が特徴的であり両者の鑑別点となる。一方、末梢性顔面神経麻痺は、神経障害部位によって臨床症状が異なる(下図を参照)。原因も腫瘍、中耳炎、手術後遺症、ウイルス感染など様々である。顔面神経麻痺の一般的特徴として、麻痺性兎眼(完全閉眼不可能)、Bell現象(閉眼するときに白目をむく)、口角下垂、鼻唇溝消失、眼瞼下垂などの臨床症状が挙げられる。治療はまず、原因があればそれを除去し、ATP製剤やビタミン剤(ビタミンB群)、抗ウイルス薬、ステロイドの投与を行う。ときに星状神経節ブロックが行われることもある。
障害部位 |
臨床症状 |
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表情筋麻痺 |
味覚障害 |
あぶみ骨神経反射障害 |
涙腺分泌障害 |
|
A |
○ |
― |
― |
― |
B |
○ |
○ |
― |
― |
C |
○ |
○ |
○ |
― |
D |
○ |
○ |
○ |
|
腫瘍や外傷、三叉神経節ブロックによる神経細胞の傷害などによって三叉神経が損傷を受けることにより、三叉神経支配領域に麻痺が生じる。顔面神経麻痺に比べて圧倒的に少なく、極めて稀な神経疾患である。三叉神経運動枝が支配する咀嚼筋の麻痺によって、咀嚼困難、開口量減少など、顎関節症に似た症状を示すが、開口時の疼痛は認められない。治療は顔面神経麻痺と同様に、ATP製剤やビタミン剤(ビタミンB群)、星状神経節ブロックを行う。三叉神経の機械的損傷による三叉神経麻痺では、治療により咀嚼筋機能は徐々に回復することが多い。
舌の運動を司る舌下神経が損傷を受けることで、舌の運動障害が生じる。臨床症状は舌の患側偏位や言語障害、嚥下障害など。治療法は他の神経麻痺と同様に、ATP製剤やビタミン剤(ビタミンB群)の投与を行う。
舌咽神経は舌後方部と咽頭の知覚ならびに咽頭部の運動を司る神経で、何らかの原因で舌咽神経が障害を受けると、舌根部や軟口蓋部の知覚、味覚の消失し、嚥下障害や咽頭粘膜反射も傷害される。治療法は他の神経麻痺と同様に、ATP製剤やビタミン剤(ビタミンB群)の投与を行う。
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