・神経麻痺
・顔面神経麻痺
・三叉神経麻痺
・舌下神経麻痺
・舌咽神経麻痺
・神経痛
原因不明の三叉神経痛で、40〜50歳代の女性に多く見られる。主に三叉神経第二枝(上顎神経)および第三枝(下顎神経)支配領域に発症することが多く、片側性に発作性に激痛が生じる(両側性に疼痛が生じることはない。)。真性三叉神経痛の特徴として、Patrickの発痛帯(口角、口唇、鼻翼、鼻唇溝、眉、歯肉など)と呼ばれる部位に冷刺激や接触刺激を受けると、疼痛が誘発される。そのため、常に疼痛発作を生じるわけではなく、洗顔や寒冷、会話、咀嚼により神経痛が誘発される。真性三叉神経痛では、Valleixの圧痛点(眼窩上孔、眼窩下孔、オトガイ孔)を刺激して、どの神経枝に異常があるのかを調べことが可能である。治療法は、カルママゼピン(抗痙攣薬)が第一選択であり、多くの症例に有効であるが、服用を中止すると再び疼痛が生じる欠点がある。他の治療法として三叉神経節ブロックがあり、どんな難治症例にも有効であるが、効果が一時的でしかない。動脈硬化によって蛇行した血管が三叉神経を圧迫していることによって三叉神経痛が生じている場合には、脳外科的に後頭蓋窩神経血管減圧術を行うことがある。
歯性感染症や腫瘍、嚢胞などによって三叉神経が圧迫されることが原因で発症する三叉神経痛で、真性三叉神経痛と異なり、持続的な疼痛が片側性あるいは両側性に認められる。真性三叉神経痛との一番の相違点はPatrickの発痛帯やValleixの圧痛点への刺激に対して疼痛が誘発されないことである。また、知覚の低下や亢進など、真性三叉神経痛では認められない臨床症状も特徴的である。治療法は原因となる疾患の処置を行う。
舌や支配神経に器質的異常が認められず、さらに異常所見も認められないにも関わらず、舌の慢性的疼痛を訴える心因性の神経疾患。患者の多くは40歳以上の女性で、神経質な性格や精神科既往などの背景を持っていることが多い。歯科医師はこのような患者の診察に対して、患者の訴えに傾聴し同感的に対応することが望まれる。治療法はSSRI(抗精神薬)が有効である。
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