強い毒性のある植物成分を応用した抗癌剤。ビンクリスチンやドセタキセルなどの微小管阻害剤と、イリノテカンやエトポシドなどのトポイソメラーゼ阻害剤があり、それぞれ癌細胞に対するはたらき方が違う。細胞分裂が行われる際、複製されたDNAは、微小管という管状のたんぱく質によって引き寄せられ、分裂後のそれぞれの細胞に分けられる。この微小管のはたらきを阻害する。トポイソメラーゼは、細胞分裂の過程でDNAの切断と再結合を助け、二重らせん構造をときほぐすはたらきを持つ酵素で、トポイソメラーゼ阻害剤は、そのはたらきを阻害する。
●イリノテカン(カンプト、トポテシン)
血球、骨髄、脾臓、心臓、肺、肝臓等に高濃度に分布し、急性白血病に対して有効性を発揮する。
●エトポシド(ベプシド、ラステッド)
小細胞癌、悪性リンパ腫。注射剤と内服薬があり、注射剤は急性白血病、精巣腫瘍、膀胱癌、絨毛癌、小児の固形癌にも使われる。
●ソブゾキサン(ペラゾリン)
エトポシドとおなじトポイソメラーゼ II 阻害剤。DNAを切断した後、トポイソメラーゼと複合体を形成し、DNAの再結合を阻害。
●ドセタキセル(タキソテール)
転移・再発乳癌や進行肺癌の標準治療薬の1つ。細胞分裂に関与する微小管のはたらきを阻害。
●ノギテカン(ハイカムチン)
小細胞肺癌。イリノテカンと同じトポイソメラーゼ阻害剤。
●パクリタキセル(タキソール)
卵巣癌、乳癌、肺癌、胃癌など。
●ビノレルビン(ナベルビン)
非小細胞肺癌、手術不能または再発した乳癌。
●ビンクリスチン(オンコビン)
とくに小児癌。多剤との併用によりさまざまな癌治療に用いられている。
●ビンデシン(フィルデシン)
ビンブラスチンをもとに合成された。シスプラチンとの併用で肺癌治療に用いられるほか、白血病、食道癌などにも使用される。
●ビンブラスチン(エクザール)
悪性リンパ腫、絨毛癌、胚細胞腫瘍、尿路上皮癌。
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