OralStudio オーラルスタジオ

22 病型におけるカンジダ菌数

22 病型におけるカンジダ菌数

病型におけるカンジダ菌数を比べてみました


偽膜性カンジダ症は菌数が多すぎて数えられないため、

・紅斑性カンジダ症
・カンジダ関連舌痛
・健常人

の3 群で、鏡検における菌体数(左) と培養における生菌数(右)の違いをみました。
どちらにおいても紅斑性カンジダ症はある程度の菌数が検出され、カンジダ関連舌痛はこれよりやや少なく、健常人ではほぼ検出されません。



推測できること


先にお話しした通り、カンジダ関連舌痛は「なんとなく舌が痛い」という軽度の自覚症状ぐらいしかなく視診では診断が困難です。そのため、「口腔カンジダ症」として治療するためには、鏡検や培養による確定診断が必要となるわけです。


歯科医院、患者さん両者にとって、紹介状を携えて病院歯科に検査に行くことは少し面倒と感じるかもしれません。

しかし上記データによると、もし「舌痛」を訴える患者さんはカンジダ菌が関与していることがあるので、少し面倒でも「ちょっとこの舌痛怪しいな…」と感じられた際には、きちんと確定診断まで行うことが大切だといえるのではないでしょうか?



▶▶▶ 次へ


▶▶▶ カンジダ関連 全コンテンツ

2019年12月12日

当サイトは歯科医療従事者の方を対象とした情報提供サイトです。一般の方への情報提供を目的としたものではありませんので、あらかじめご了承ください。

あなたは歯科医療従事者ですか?

ご利用にはログインが必要です

この機能やページの閲覧は、会員の方のみご利用いただけます。
会員登録または、ログインを行ってください。

※現在、歯科医師の方のみ会員登録いただけます。

閉じる