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院内で新人研修(DH)を成功させるポイントは?

院内で新人研修(DH)を成功させるポイントは?

■ いまだ終息しないCovid-19


みなさんこんにちは。ご無沙汰しております。昨年、上半期の予定が下半期にずれ込み、そのまま、今年度の打ち合わせも加わり、やっと本来のペースを掴めるようになりました。

 Covid-19の混乱は2021年に入っても続いており、年始に再度の緊急事態宣言、そして現在も3回目の緊急事態宣言や蔓延防止策の真っ只中です。RNAの特性である変異をしてきているとのことで、今後も注視をしていきたいと思います。

ただ、一つ言えることは私たちの歯科医療の領域において患者さんへ移してしまう、いわゆるクラスターと言われる状況が起こっていない(2021年4月20日現在)、つまりは私たちの行うスタンダードプリコーションは間違っていないということは証明されているので、冷静に正しく恐れて参りたいと思います。



■ 今回のコラムは…「新人研修を成功させるポイント」


さて、今回はまた共有させて頂きたいことがあり、小城先生にコラム掲載をお願い致しました。今年は弊社にて初めての試みである会場にて新人研修会として開催致しました。基本治療を担当出来るようになることを最終目標として、「Dr、先輩の指示の下で安心安全に業務を遂行すること」を目的としています。

お問い合わせを多数頂きましたが、今年度は弊社クライアント限定にての開催となりました。理由としては、新人研修が成立するかしないかは、サポート頂く先輩の力が大きいと考えるからです。弊社のクライアント先には昔の新人さんが歴代おられます。彼女たちと弊社の間で、共通の認識が成立をしていないとフォローをお願いしても、先輩の負担になってしまうだけなのです。

そこで、今回は新卒さんをお迎えになられたクリニックさんも多いと思い、特に初めて新人さんをお迎えになった、または新人研修がスムーズに行かないという歯科医院様に向けて新人研修を成立させるポイントを共有させて頂きたく筆(?)を取らせて頂きました。



■ 先輩がいれば後輩は育つのか?


多くの院長先生は先輩がいれば、後輩は育つと考えられているかと思います。先輩も3年目くらいになると、そろそろ後輩を持って教育という新しいことに挑戦をしてみたいと考えられるようになるようです。

そして実際に新卒さんが入職されいざ、育成をしてみるとうまく伝わらない…そして、その原因をお互いが相手のせいにする。

そうなると険悪な雰囲気になり、早期の退職という最悪の事態ということも出てきてしまいます。なぜそんなことが起きるのか。。もちろん先輩方は先生からの信頼も厚く、しっかりと業務のできる方です。ですが、先輩方はいざ指導となると急に不安になるようです。ご自身の業務にはもちろん自信をお持ちなのですが、いざ、人に伝えようとした際に正解なのか不安になるというご相談を頂くことも事実です。



■ 指導が難しい理由は自己流の伝承がむずかしいから


私たち歯科衛生士の業務はDrの指示の下、ディスカッションの上での指示の下という法律がありますが、実際の日常臨床、主に担当をする歯周基本治療時、Drが隣にいてくださるわけではありません。どうしても患者さんと一対一の状況が多くなります。そうなると、どこかで自己流になります。

業務には自信をお持ちですが、実際に人様に、しかも新人さんにお伝えをするとなると基本に忠実である必要があります。そうなると自信がない。そもそも自身の業務は合っているのか?そうまでも思われるようです。では先輩が指導できる先輩になるためにはどうしたら良いか?



■ どうしたら良いのか?


「仕事上で衛生士になれていること」
が重要。


私たちが主に担当をする歯周基本治療で、結果を出せているか、です。私たち歯科衛生士は売り手市場であり、歯科衛生士というライセンスだけで、就職はしやすいという現状が続いています。ですが、決して資格を売っているのではありません。技術を買ってもらっているのです。少し話がズレましたが、歯周基本治療の結果が出ていれば、少なくとも先輩の業務は正解です。

先輩方も日々ご自身で基本治療を担当した方を振り返り、考察を重ねる、それを繰り返すことで、新人さん指導時に自信を持って取り組めますでしょうし、何より、院長先生からお預かりをして担当をさせて頂いた患者さんを何らかの証拠と共にお返しをすることは社会人としての義務です。少なくともこれが後輩育成をできる先輩であるかの最低条件だと思います。



■ 証拠をもって結果を出せることが最低条件


それがある上で、プロービング、SC、SRPの基礎的な学術、手技の基礎基本をお伝えできることが大事であると考えます。其々の詳細は書ききれないのは残念なのですが、すなわち


新人育成は日常の先輩方の業務が成立しているかが重要であるということです。



■ 社会貢献性の高いDHになるために


超高齢社会の日本において口腔から健康寿命の延伸に寄与することを私も日々意識をしております。医科歯科連携も声高々に叫ばれる現在、コロナ禍もあり、オンラインにてたくさんのセミナーが開かれています。たくさんの知識をインプットし易い状況ですが、その知識を共有する患者さんとの信頼関係は構築されておりますでしょうか?

まずは口腔領域の専門家として、口腔内で結果を出し、信頼を得て長期的に口腔内を拝見することで、生きてくる情報共有もあると考えます。

新人育成のためにも、一人の衛生士としても、社会貢献性の高い歯科衛生士になるためにも、まずはしっかりと口腔内に向き合い結果を出すことに必死になりたいと私自身思っています。




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2021年05月10日

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